大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

消費増税の行く末

2014年04月30日 | 経済
政府も経済界もマスコミも消費増税の影響は軽微であると報じている。
しかし庶民の実感や肌合いとはずい分違うと感ずるのは私だけであろうか。
高速料金も暫時縮小して、休日割引も7月以降は5割引きから3割引きに圧縮される。
庶民感覚からいえば、ガソリン代も上がったから遠出は避け、できれば東名使わずに一般道を走る。
しかし増税されても食料だけは買わざるを得ないから、今後家計に占める食料費は増大していくだろう。
そう考えて総務省家計調査からエンゲル係数を割り出してみた。
エンゲル係数とは家計における消費支出に占める食料費の割合で、エンゲル係数が低いほど豊かな家計であるとされている。
食費だけは極端な節約は困難であるし、貧乏人でも金持ちでもそう大きな開きはないからだ。
調べてびっくりした。
まずは総世帯の消費支出(月平均)の推移である。

平成12年から24年までの12年間、これだけ消費が減少している。
日本の経済が縮小するはずだ。
つぎはエンゲル係数のグラフだ。

平成17年以降、エンゲル係数は上昇傾向にある。
消費増税前の姿がこれである。
日銀の異次元緩和でお金は腐るほどあるらしいが、そのお金が市中で使われないかぎり経済は好転しない。
国民経済において55%もの影響力のある家計支出の行方は、国全体をも揺るがしていく。
民の竈(カマド)をよく見るべきだ。