大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

彼岸に逝った義父

2014年03月20日 | 日記
「もういつ逝ってもおかしくない…」と医者に言われてから3日目の晩、義父は静かに息を引き取りました。
連絡を受けて義父宅へ急ぎ耳元で声を掛けたら薄目を開けてくれました。
「明日が誕生日だからね。明日までまずはがんばろうね」と声をかけて枕もとを離れました。
夜中11時、そばについていた女房からの電話で逝ったことを知らされました。

誕生日が来て83歳、もうちょっと生きていてもいいのかなとも思いますが、とてもいい逝き方でした。
2週間ほど前に亡くなった長男の義母もそうでしたが、自宅で安らかに逝きました。
「別れ」のなかには、いいこともそうでないことも、すべてのものが含まれています。
そのすべてのものを家族と一緒に味わいながら過ごした時間は、義父にとっても家族にとってもかけがえのない時間だったのでしょう。

お彼岸は祖先を供養するお祭りであるとともに、生を終えた後の世界へ思いを寄せる機会でもあります。
今日、一仕事を片付けてから会いに行きました。
一回り小さくなった義父のいる部屋で二人きりの時、温かい何かを感じている私がいました。
不思議な瞬間でした…。