花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

イワインチン咲く那須・南月山へ

2012年09月05日 | 登山

ロープウェイ山麓駅前から見上げる山頂駅と茶臼岳


同じ山麓駅から朝日岳

朝5時過ぎに自宅を出て、国道294号線を北上する
空一面に雲が広がって、右手の筑波山も山頂が見えない。
刈り取りの時期を迎えた水田がどこまでも続き、そこだけが
明るい金色の光を放っている。

まだ通勤時間前なので、筑西の街も真岡の街も渋滞に遭わない
矢板ICから東北道に乗って、那須ICで降りた。
那須高原線の一軒茶屋の交差点で左折して沼原湿原に向かった

ところが沼原に抜ける林道が通行止めで、引き返すハメになった
事は昨日書いた。

引き返す途中で雨が降り出して、一瞬どうしようか迷ったが
一軒茶屋に戻る頃には雨が上がった。
だがここから先の道路は、ベルト駆動のタントには辛い坂道だ
あえぎあえぎ登って、ようやくロープウェイの山麓駅下の駐車
場に着いた。

このところの悪天続きが影響しているのか、平日のせいなのか
駐車場はガラガラだった。
見上げると、先ほどの雨が嘘のように晴れ上がっている。

入口で登山届けを書き込んで提出し、窓口に切符を買いに行ったら
「今日も雷雨予報が出ていますので、注意してください。
雷雨になったり、強風になった場合は運行を停止します。」
と注意を促された。


ロープウェイから山麓駅を見下ろす。車が少ない


ロープウェイ山頂駅

山頂駅からは、往復の切符を買った登山者に呼びかける放送が
流れている。強風や雷雨の時は、運行を停止すると言うのだ
だから放送の聞こえる範囲にいて欲しいという。

登山者がいたとしても停止するから、警報が出たら直ちに
山頂駅に戻って欲しいと伝えている。

無理もない、このところ連日雷雨と豪雨が北関東の山を
おそっている。
こんな時に雷雨で事故にあったら馬鹿と言われるだろう
特に雷は午後の確率が高いので、午前中が勝負である。

地図のコースタイムで午前中に山頂駅まで帰れる事を
確かめた。

山頂駅前の登山道


登山道の入口付近に建てられている那須の火山史
室町時代に死者180余人を出したと言うからすさまじい。


ヤマハハコの花・キク科ヤマハハコ属、長野・石川以北の本州と
北海道に分布

登山道に入って真っ先に目に付くのは、このヤマハハコの
白い花である。
滑りやすい砂礫の道を一歩一歩登ってゆく。
幸いなことに最近降ったであろう雨のおかげで、砂礫が引き締まり
ズルリと滑ることも少ない。

振り返ると雲海のような雲が下界に広がっていた。
200メートルほど登ると、山頂に登るコースと、牛ヶ首方面に
回るコースの分岐に着く。

分岐に立つ案内

地図を見れば判るが、ロープウェイは東側にあり、西側には
姥ヶ平がある。
姥ヶ平に下る牛ヶ首は、南西に有ると言っても良いだろう
だから牛ヶ首に至るコースは、茶臼岳の南側の中腹を回ってゆく
砂礫と岩の多いコースで、植生はそれほど多くない。

エゾリンドウ・リンドウ科リンドウ属・中部地方以北と
北海道に分布、那須の代表的な花の一つだが、峰の茶屋
近くに多い。


エゾリンドウ


ガンコウランの実・ガンコウラン科ガンコウラン属の矮小低木


シラタマノキの実・ツツジ科シラタマノキ属・常緑の矮小低木


復興支援ソング「花は咲く」の番組視聴のため
のこりは つづく


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