暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

幻想

2018年01月04日 | 古民家
大晦日、年が明けて初詣に出かけた子供の頃…
雪がやんで星が華麗な夜空…
凍みる道路と積もった雪をギュッ! ギュッ…っと踏みしめながら、神社に向かう途中
深夜だからなのか、積もった雪が断熱材の代わりに音を吸収するのか…
足音以外、何も聞こえない無音の世界が広がっている印象がのこっています。

参道の階段を上って行くと、ボンヤリと明るい境内に人の列が並び、お神酒や、お守りを買い求める人…
厳かな雰囲気の中にも、お祭りの様なワクワク感もあって…
でもすれ違う人の顔は、どこか表情をおしころしている様な感じがして…
子供心に、少し恐ろしい世界に入ってしまった気がしました…

闇が恐れだった電気のない時代、妖怪や、幽霊の様な存在が創り上げられたそうです…
体が感じる…感覚を研ぎ澄ます事が少ない生活に古くからの伝統が、思い起こさせてくれる大切なものが沢山あると思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆきまたじ

2018年01月04日 | 古民家
雪国の景色を、綺麗・幻想的・と思う人も多いと思います。
白川郷の雪景色を見ると、まんが日本昔ばなし、に出て来る様な、おとぎ話の一幕の様に見えて、不思議な気持ちになるのですが…

実際の生活は、毎日繰り返される雪の始末がとても大変な重労働になっていて、お年寄りの多い地方では、これから深刻な問題になって来ると思います。(今でもかなり問題になっていますが…)
豪雪地帯で、デザインされた小洒落た建物を建てる選択肢はありえなく…
急勾配な屋根や陸屋根の形状がほとんどで、合掌造りが出来た意味が良く解ります。
機能美という言葉がありますが、生活に根付いた効率よく機能的な物の、素のありようが本来の美しさだと言います。
そんな昔ながらの景色も、少しづつ失われてはいきます.それでも、残していきたいと活動している若い世代も少なからずいらっしゃいます。
多くの方の工夫と知恵と想いで、出来るとこがまだまだあると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする