暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

観察

2018年01月06日 | 古民家

 日本の民家を調査研究している方は(多くは大学のお偉い先生方ですが・・・)数多くいらっしゃいます・・・。

自分も偉そうに言えるくらい、知っている訳ではありませんが・・

「今 和次郎」さんという方がいらっしゃいます・・・

24歳で大学の建築学科助手になってから晩年まで、教壇に立っていらしたそうですが・・・

「考現学」・「民俗学」・「建築学」・「生活学」・「服装研究」・・・など

多くの学問を開拓追及して行った功績がありますが・・・その中でもスゴイと思うのが・・・

その観察の細かさと、デッサン力だと思います・・。

東京美術学校出身だけあって絵が上手と言うだけでは無くて・・その味のある表現が何とも言えないのと・・

調べる対象が、街角・郊外を歩く人の身なり・・・洋服・靴・髭・髪型・・・

食堂の茶碗やコップ・・それに入ったひび割れ・・・野良犬の模様まで観察して

それをデッサンしていたようで、その徹底した観察が尋常ではないのがすごくて・・・

今で言えばストカーに間違われるのでは・・・?と思うくらいです。

でもその徹底した観察によって調べられた日本各地の、今では失われてしまった文化・・・

当たり前にあった地方の暮らしぶりが克明に残されています・・・

もう二度と戻らないものを残していく大切さと、それに気付く心の目を養う事の大切さを教えて頂いた方です。

 

 

 

 

 

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