暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

入り口

2018年01月18日 | 古民家

 山を歩いていて、洞穴があったりすると・・熊でもいるのか?と思うか・・・

何か秘密の抜け穴なのか・・・?ちょっと・・ワクワクする気がします。

神社の入り口にある鳥居も、くぐる時は、神聖な空間に入って行く気がして・・当たり前のように頭を下げてしまいます・・・

古民家のような建物には玄関は無くて・・(造る事が許されていない時代がありました・・。)

土間に入る入り口があっただけです・・・。

幕末から明治にかけてようやく一般の家庭にも玄関が作られるようになってきたくらいで・・

入り口はとても意味のある場所だったのだと思います・・。

昔の立派な家では、位の高い人が来た時に入って頂く表玄関と、普段使いの内玄関とに分かれていました・・・

昭和な感じで言えば普段使いの玄関と、御用聞きの人が入ってくる裏口(お勝手口)と言った所でしょうか・・・。

玄関という建物に入るだけの入り口ですが・・土間になる部分も、三和土・敷き瓦・飛び石・・・

と格式によって仕上げを変えていたようです・・・。

沓脱石(クツヌギイシ)や式台・上がり框・・・と履物を脱いで室内に入るにも、いろんな工夫が考えられています・・

おもてなし・結界・空間を仕切る・・・入り口にはいろんな意味があって・・・・

玄関を見ればそこに住む人の想いが解るくらい、とても大切な空間だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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