和室に一段高い所があって、花瓶に花が活けてあり・・・細長い絵が飾ってある・・・・・
子供心にもそれが何か特別な場所なのだろうとは思えても・・・
実際何をする為の場所なのかは解っていませんでした・・・。
今でも細かく説明出来る訳ではありませんが、接客する為の和室の中で一番目立つ部分で・・
その雰囲気造りやおもてなしの精神性を表現する空間だ、と言う事です。
「真」:最も格式高い造り(書院造り)
「行」:「真」の造りから、少し省略したり崩したりした造り
「草」:一番崩した簡素な造り
と・・・使う材料、装飾、手間のかけ方などで、身分の違いや・・
接客の相手、趣向を凝らした遊び心まで、多彩な表現が出来ます。
「侘び寂」の世界とも言いますが、古くは格式ばかりを重んじる風潮が
少しづつ庶民の遊び心も混じりながら、楽しく遊び心のある和室空間に変わって行きました。
正式な床の間の方式を「本床(ホンドコ)」と言いますが・・・・
床柱は面取りした角材で・・・
床框は本漆黒色仕上げで・・・
畳は紋縁となります。
このやり方が正解だ・・・この方法が昔からの順序だ・・・など
多くの作法にも格式やしきたりがあれば、文字にも「楷書」・「行書」・「草書」とあります・・・
複雑に考えると頭も痛くなりますが・・・「草」の部分から入ってみると
以外に何でもありの、楽しい考え方もありますので・・その他の「和」にも興味持って頂けたらと思います。