暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

床の間

2018年01月12日 | 古民家

 和室に一段高い所があって、花瓶に花が活けてあり・・・細長い絵が飾ってある・・・・・

子供心にもそれが何か特別な場所なのだろうとは思えても・・・

実際何をする為の場所なのかは解っていませんでした・・・。

今でも細かく説明出来る訳ではありませんが、接客する為の和室の中で一番目立つ部分で・・

その雰囲気造りやおもてなしの精神性を表現する空間だ、と言う事です。

「真」:最も格式高い造り(書院造り)

「行」:「真」の造りから、少し省略したり崩したりした造り

「草」:一番崩した簡素な造り

と・・・使う材料、装飾、手間のかけ方などで、身分の違いや・・

接客の相手、趣向を凝らした遊び心まで、多彩な表現が出来ます。

「侘び寂」の世界とも言いますが、古くは格式ばかりを重んじる風潮が

少しづつ庶民の遊び心も混じりながら、楽しく遊び心のある和室空間に変わって行きました。

正式な床の間の方式を「本床(ホンドコ)」と言いますが・・・・

床柱は面取りした角材で・・・

床框は本漆黒色仕上げで・・・

畳は紋縁となります。

このやり方が正解だ・・・この方法が昔からの順序だ・・・など

多くの作法にも格式やしきたりがあれば、文字にも「楷書」・「行書」・「草書」とあります・・・

複雑に考えると頭も痛くなりますが・・・「草」の部分から入ってみると

以外に何でもありの、楽しい考え方もありますので・・その他の「和」にも興味持って頂けたらと思います。

 

 

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