歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

「メーカー」なのか「メーカ」なのか

2007-01-01 22:13:32 | Weblog
昔、理系の先輩から、技術系の報告書では「原語の語尾がRで終わる外来語は、語尾を長音で伸ばすな。」と教えられました。たとえば、
「メーカー」→「メーカ」
「ユーザー」→「ユーザ」
「モーター」→「モータ」
といった具合です。
確かに理系の先生や技術者の方々に報告書の執筆をお願いすると、あがってくる原稿における用語は、だいたいこのルールに則って書かれています。
文系の私には、この習慣にはどうにも違和感を感じます。それに、私のクライアントは主に官公庁なのですが、公文書では「メーカ」、「ユーザ」、「モータ」といった言葉はあまり使われません。新聞でも業界紙以外ではこれらの表記は使われないと思います。このため、私が担当する仕事では、内容が技術系の報告書であっても「メーカー」、「ユーザー」、「モーター」に変更させていただいています。
しかし、この外来語の表記に関するルールは、企業によって若干違いがあるようです。企業の技術者の方々に集まってもらったある委員会で、こんなことがありました。A社の委員の名刺における肩書きは「マネージャー」なのですが、B社の委員は「マネージャ」、C社の委員は「マネジャ」でした。委員名簿を作成するときは、間違えないよう気を使ったものです。
それにしてもなぜ理系の方々は、一般的に外来語の語尾の長音を避けるという、独特のルールを用意しているのでしょうね。