クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

元旦の地震。そのとき水槽の水が……

2024年01月01日 | コトノハ
2024年になりました。
今年もよろしくお願いします。

深夜、家族は寝入ったので、毎年のことながら一人で出掛ける。
(息子が頑張っていたが、あと一歩のところで寝落ちする)
初詣というより、「ゆく年くる年」の乗りで神社仏閣を見て回る。
多くの参詣者がある一方で、夜闇に溶け込んでいるところもある。
その表情はそれぞれで、かつてはそのギャップが好きだったが、もはや見慣れた感がある。
(ちなみに、神社仏閣やそこにまつわる伝説を知りたい方は、拙著『歴史周訪ヒストリア』と『古利根川奇譚』(いずれもまつやま書房)をご参照ください)

午前2時近くでも、社寺へ向かって歩いている人がいることに驚く。
加須の總願寺(不動尊)は、境内に露天商まで出ている。
あのお店は何時まで営業しているのだろう。
まさか明け方までやっていることはあるまい(いや、しかし……)。

夜が更けるにつれて、男子たちの集団が目立つ。
カラオケ店や飲み屋でも客の姿を見かけた。
楽しそうな姿を目にすると、少しだけ切なくなる。
つげ義春氏が、「毎年のことだが、大晦日になると、自分たちだけが孤立しているような思いになり淋しい」と綴る気持ちがわかる気がする(『つげ義春日記』昭和52年12月31日の条)。

夜が明け、堺屋太一の小説『鬼と人と』(『堺屋太一著作集 第5巻』東京書籍)を読む。
手に取るのは1996年以来か。
同氏の原作『秀吉』が大河ドラマになったのを機に、図書館で『鬼と人と』を拾い読みしたのが最初で最後だったような。
織田信長と明智光秀がそれぞれ一人称で描かれているのが印象深かったのを覚えている。
合わせて、『織田信長家臣人名辞典 第2版』(谷口克広、吉川弘文館)と『戦国人名辞典』(同社)を調べものついでに読む。

昨日、妻が新たにゲームをダウンロードしたらしく、子どもたちが「テトリス」やミニゲームで遊んでいた。
体験版らしい。
つられて「テトリス」に手を伸ばすと、その中毒性に引き込まれそうになる。
あぶない。
一度はまり込むと、抜け出すのが難儀である。
正月だから気にしなくていいと思わなくないが、本とノートパソコンが恨めしそうに自分を見るので、何事も程々が大切。

コンビニでホットコーヒーを買い、車に籠って原稿を書く。
そろそろ図書館の机が恋しい。
気が付けば、日が傾きかけていた。
残ったコーヒーもすっかり冷たくなっている。
車を出て背伸びすると、そのまま散歩に出かけた。

緊急地震速報を受信したのはそのときだ。
揺れの体感はほとんどなかった。
が、民家前の水槽の水が大きく揺れていた。
しかも長い時間にわたる。
東日本大震災を彷彿とさせた。

すぐに帰宅。
すると、テレビが大型地震の発生を伝えていた。
子どもたち不安そうにテレビ画面を見ている。
彼らが大型地震を体験するのは人生初だったかもしれない。

大型地震が発生したとき、どのように行動すべきか。
そんな話になる。
ただ、それはマニュアルであり絶対ではない。
必要最低限のことを「情報」として伝えることはできても、想定外の事態にどう命を守るかは、甚だ自信がない。

息子と近くの店へ出掛ける予定だった。
が、地震により中止する。
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