クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

栗橋の神輿は利根川から漂着した伝説をもつ?

2017年05月06日 | 民俗の部屋
旧栗橋町(現久喜市)の祭りに登場する神輿は大きい。
かつて利根川から流れて来たとの伝説を持つ神輿だ。

伝説を史実として裏付ける資料はない。
が、現在の神輿は文久3年(1863)に作り替えられたものとみられている。

大きいから迫力満点の神輿だ。
担ぎ棒でさえ相当な重さだろう。
屈強な男たちが神輿を担いで町を渡御する。

旧栗橋町の祭りには露店が出ていない。
焼きそばやお好み焼き、かき氷やリンゴ飴など、
祭りの代名詞とも言える露店が見当たらないのだ。

かえって、祭り行事そのものに集中できるかもしれない。
露店が並んでいると、
花より団子の法則でつい食べ物に引き込まれてしまいがちだ。
それが1店もないから匂いで誘惑されることもない。

この神輿は久喜市指定の有形文化財。
古い昔は、利根川に乗り入れることもあったのだとか。
かつてこの地に行幸した明治天皇が、
利根川に入る神輿をご覧になったとも言われている。

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1 コメント

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どんぶらこ、どんぶらこ (チョー坊)
2017-07-04 07:18:29
桃太郎みたいだ。
司馬遷の史記にある、未だ謎の野郎国の王様は川に流れてきた竹から産まれた、竹王伝説がある。かぐや姫の原型とも思うのはチョー坊だけか?
朝鮮の高句麗の祖、チュモンは海から流れ着いた箱の中にあった、卵から産まれた。卵生神話がある。母親は河伯でかっぱだ。
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