クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

ゆるキャラの活動は“神作り”に似ている?

2015年06月03日 | ムジナもんの部屋
スカイツリーの下に現れた羽生の“ムジナもん”と“いがまんちゃん”。
「ご当地キャラクターフェスティバルinすみだ2015」が、
5月の終わりに開催された。

“さのまる”や“しんじょうくん”、“バリーさん”や“ふなっしー”など、
多くのキャラクターたちが参集。
会場を盛り上げていた。

5月31日は雨の予報だったが、見事に快晴。
日差しが照り付ける暑い1日となる。

いつも思うことだが、
日本人のキャラクター好きは何なのだろう。
どこからくるものなのだろう。

日本には神さまが多い。
やたら多い。
どのように神さまが発生したのか定かではないが、
日本人の気質・民族性のようなものが、
八百万(やおよろず)の神さまを誕生させたのではないか。

誕生だけでは広がらない。
受け入れる側にもその器がなければならない。
人間くさい日本の神さまが多いのは、
時代を経ながら肉付けされたからかもしれない。

キャラクターブームも、
かつての日本人が多数の神さまを誕生させ、信仰したのと同様の感覚で、
キャラクターとしてのその個性を愛し、親しむからだろう。
ミッキーやキティちゃんのように、
恒久的に愛される位置づけにきてもおかしくはない。

そんなゆるキャラの一連の活動を見ていると、
古代日本人の“神作り”を思わずにはいられない。
元は自然崇拝だったのだろうが、
かくして神が生まれ、神具ができ、聖地に人が集まり、
祭りが盛大に行われたのだろう、と。

例えば、古代日本人がタイムスリップして現代に来たとする。
高層ビルや塔が建つ現代日本の景観に腰を抜かすに違いない。
でも、ゆるキャラを紹介するとき、「あれは神ですよ」と言えば、
案外スムーズに受け入れられるのかもしれない。











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