クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

古城天満宮の“牛”は天災を祓う? ―パワースポット(30)―

2011年03月29日 | パワースポット部屋
東北関東大震災後に“古城天満宮”へ行くと、
特に変わらない景色が広がっていた。
境内に立つ梅は花を咲かせ、
ひとときの平穏を垣間見せる。

この“古城天満宮”にも牛がいる。
天神社と牛はセットみたいなものだ。

太宰府に向かうとき、菅原道真が牛に乗って下ったとも、
道真が丑年であるがためなどとも言われている。
いずれにしても神使として大切に扱われている。

羽生の古城天満宮では、
牛の石像が境内に置かれている。
かなり大きい。
本物の牛と同じサイズくらいあるだろうか。
とても愛嬌のある顔つきをしている。

ちなみに、酉の市のときには、
小さな牛の像を拝殿の前に置き、
それを撫でることで自分の悪いところを治すことができるとされている。
つまり撫牛。

地震のときこの牛も激しく揺れたのだろう。
しかし先に述べたとおり、
本殿はともかく境内に震災の爪痕は見当たらなかった。

牛は天の祟りを祓う動物としての信仰もある。
今回の震災で日本全国、あるいは世界に大きく爪痕を残した。
人々の傷を癒し、息災に過ごせることを、
境内の牛は祈っているのかもしれない。



古城天満宮の境内にたたずむ牛の石像(埼玉県羽生市)



古城天満宮にて(同上)

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