クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

真名板の3本の巨木は三角関係? ―パワースポット(34)―

2011年06月25日 | パワースポット部屋
行田市真名板の“薬師堂”には、
3本のイチョウの木が立っている。
いずれも市の天然記念物として指定されている。

本堂向かって左2本が雄木、
右1本が雌木である。
江戸時代に鴻巣に在住していた郷土史家“福島東雄”も、
このイチョウを見上げたのだろう。

ぼくがこの薬師堂を初めて知ったのは高校2年生のとき。
いまのように前の道は整備されておらず、
倉庫のようなものが建っていたのを覚えている。

ここには薬師如来立像が祀られているのだが、
“ふいご”を嫌うという伝説が残っている。
盗みを働いた者がいたがための伝説で、
そんな盗みの晩のときもイチョウは見ていたのかもしれない。

乳の出の悪い女性は、
イチョウに祈願をかけるとよくなるという俗信は全国的にある。
これは乳房のように垂れ下がった枝のためだ。
薬師堂のイチョウにそのような俗信が伝わっているかは定かではないが、
まっすぐ力強く立つその姿は、
パワーがあふれてくるようである。

ただ、雄木が2本に雌木が1本では、
なんとくどこかで関係がもつれそうな気配がするのは気のせいだろうか。
つまり三角関係の発生。

巨木だから、
もはや三角関係などとっくの昔に解決済みかもしれない。
あるいは慢性的な恋愛模様が繰り広げられているとか……
三角関係に悩む人はここを訪れると解決策が見えるかもしれない。
なんて言ったら、それこそ薬師様の逆鱗に触れるだろうか。


※最初の画像は薬師堂のイチョウ(埼玉県行田市)

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