小倉城は埼玉比企郡ときがわ町にある。
丘陵の上に存在し、石垣がある城としてよく知られている。
石垣と城はセットのようなイメージがあるが、
戦国期の関東の城では珍しい。
宵時に辿り着いた小倉城。
雨もぽつぽつ降っていた。
本郭まで行くのはやめようかと思ったが、
一旦登り始めるともう止まらない。
どんどん登ってしまう。
息子もノリノリで登っていく……
というわけではなく、
のっけから「抱っこ」の声。
息子を抱えて小倉城を登る。
険しい山道ではないが、
幼な子を抱いての城攻めは息が切れる。
持久走なみの息の切れ方だったかもしれない。
何度か歩を止め、休み休み登った。
日はどんどん暮れていく。
宵闇が静かに忍び寄る。
そんな中、親子2人で城を登る姿はいささかホラーだったかもしれない。
小倉城は謎も多い。
城主が誰だったのかも定かではない。
後北条氏の重臣“遠山右衛門大夫光影”とする説があれば、
松山城主だった“上田氏”という説もある。
誰が何の目的で築城したのか……。
小倉城は国指定文化財になっている。
本郭は木が伐られ、ちょっとした広場のようになっている。
息子のテンションは上がることはなく、
地面を見ながら歩いていた。
帰路もまさかの「抱っこ」。
確かに、幼な子を一人歩かせるにはいささか急な道だ。
息子を抱えて宵闇に包まれた道を歩く。
誰かとすれ違うこともなく、人の気配もない。
しかし、ふと振り返れば……
小倉城(埼玉県比企郡ときがわ町)
丘陵の上に存在し、石垣がある城としてよく知られている。
石垣と城はセットのようなイメージがあるが、
戦国期の関東の城では珍しい。
宵時に辿り着いた小倉城。
雨もぽつぽつ降っていた。
本郭まで行くのはやめようかと思ったが、
一旦登り始めるともう止まらない。
どんどん登ってしまう。
息子もノリノリで登っていく……
というわけではなく、
のっけから「抱っこ」の声。
息子を抱えて小倉城を登る。
険しい山道ではないが、
幼な子を抱いての城攻めは息が切れる。
持久走なみの息の切れ方だったかもしれない。
何度か歩を止め、休み休み登った。
日はどんどん暮れていく。
宵闇が静かに忍び寄る。
そんな中、親子2人で城を登る姿はいささかホラーだったかもしれない。
小倉城は謎も多い。
城主が誰だったのかも定かではない。
後北条氏の重臣“遠山右衛門大夫光影”とする説があれば、
松山城主だった“上田氏”という説もある。
誰が何の目的で築城したのか……。
小倉城は国指定文化財になっている。
本郭は木が伐られ、ちょっとした広場のようになっている。
息子のテンションは上がることはなく、
地面を見ながら歩いていた。
帰路もまさかの「抱っこ」。
確かに、幼な子を一人歩かせるにはいささか急な道だ。
息子を抱えて宵闇に包まれた道を歩く。
誰かとすれ違うこともなく、人の気配もない。
しかし、ふと振り返れば……
小倉城(埼玉県比企郡ときがわ町)