先日、東京の電車内での出来事である。
車椅子に乗った50代くらいの男性が乗車していた。
そばに大学生くらいの若い男女のグループ。
ある駅で若い男の子が降りるとき、電車の振動で車いすの男性にちょっとぶつかった。
そのとき若い子が、ぶつかったことを認識していたか、そして謝ったかどうかはわからない。
降車する男の子。 と同時に、それはそれは大きな声で、
「オ~イ!! コラ~!!」 と叫びながら、車いすの男性が若い子を追いかけてホームへ。
ホームでも怒鳴りまくり、車椅子のまま若い子に何度も体当たりをする。
学生は、何が何だかわからない様子、多分ぶつかったことを認識していなかったのだと思う。
連れの女性も一緒に謝っている。それでもなお男性は怒りが増すばかり。
その間、電車は止まったまま、ドアも開いたまま。
やっと駅員が来たが、それでも男性の激昂は収まらず。
やがて電車は、彼らをホームに置いたまま出発したので、その後どうなったかはわからない。
で、話には続きがあって・・・電車が出発してから、私の隣に座っていた年配の男性が、私に話しかけてきた。
「ね~、あれは、障害者からの”逆いじめ”だよね。 大してぶつかっちゃいないんだよ。
ちょっと触った程度だったんだよ。それをあんなに怒るなんてね~。ひどいやね~。
若い、弱いものをいじめたんだよ。弱い者イジメだよ。やだね~。障害者の印象を悪くするよね。」
「そうですね。何だか気分の悪いことでしたね。」 と私。
そうしたら、その年配の男性、おもむろにTシャツの首をグッと伸ばして私に体を見せる。
ナント! 首の下から腕、背中まで、”刺青”がいっぱい!
目が点になる私。 あら~としか言えない私に男性は続ける。
「僕はね、こんな商売やってるけど、絶対に弱い者イジメはしないよ。絶対に。
ね、さっきのは弱い者イジメだよ。 じゃ、お姉さんも気を付けて帰ってね。」 「ハイ」・・・
たしかに、車いすの男性は怒り方の度が過ぎていたと思う。この際、車いすは関係ないな。
この男性が、人として怒りっぽい人だったんだ。
学生は、周りをよく見て車椅子の存在に注意すればよかったのかな。
もしぶつかったことを認識していたのなら、もっと丁寧に謝ればよかったのかな。
そしてくだんの刺青の人は、真っ当な意見を私に言ったのかな。。。。
と、あれこれと考えさせられ、頭の中がグルグルとした出来事でした。
私が歩くところ、結構こんな事件が起こります。、
「怒った人は怒っている人」 合点がいきました。
怒りはその場で忘れるのがイチバンですね、難しいけど…
それぞれの言い分はあるのでしょうけど。
三者三様。 グルグルでしょ?
それを傍観していた私もいて。
そうですね、人間関係のことって、『懐の大きさ』があれば、解決しますよね。
なんだかバタバタと落ち着かない日々を過ごしていて、やっとこちらに(^-^;
うーん(;・д・)
何だか凄い場面に出くわしましたね。
障害とか刺青とか関係なく、人として持っている
懐の大きさ・・・、なのかな。
私もグルグルしそう。
kumikoさんが巻き込まれなくて良かったです。