タヌキのウンチから芽を出した、イチョウとたぶんムラサキシキブ。
2008/3/17「うんころ爺?」
2008/3/25「萌え萌えの季節」
にひきつづいて、新宿御苑でアーバンライフを楽しんでいるタヌキのシリーズ、第3弾です。
池の改修工事に引き続いて、タヌキ君のトイレだった芝生が工事対象になってしまって、連中どうしてるんだろうかって心配してたんですよね。
通路と芝生を分けていた生垣も取り払われちゃって、芝生も張り直し。
しばらくウンチの痕跡もなかったんで、いよいよ住みかを引き払っちゃったんじゃないかってね。
ところがどっこい、タヌキ君たち、意外にトイレの場所には執着するんですね。
まぁ、ただのトイレって言うより、彼らにとっては社交場というか情報交換の場。
おいそれと立ち退くわけにはいかないんでしょうね。
で、さっそく何食べてるのかなぁ~?って覗いてみたんですが、見えますか?
白いツブツブがいっぱいつまってます。
「芽生えの季節」で紹介した、桜の種のようですね。
こんなに沢山食べて。
っていうか、ほとんど主食状態ですねぇ。
そんなに旨いのかしらん?
と、見回してみると、トイレの前の道をはさんだほぼ真正面に、それはステキなオオシマザクラの木が、枝もたわわにサクランボをつけてるじゃぁありませんか。
木の下を見ると、短い小枝に混じって真っ黒なサクランボが所狭しと散乱していて、ついでにカラスの羽まで落ちてました。
そう、カラスたちが食べ散らかして(連中、結構お行儀が悪くてね、小枝ごとちぎったり乱暴なんだよね)行った後のようでした。
どうやらタヌキたちは、そのおこぼれに預かってるようなんですよ。
もちろん、カラスたちの大盤振る舞いにあやかってるのは、タヌキだけじゃないようです。
ほらっ!
通路の上に落ちたサクランボを、道行く人たちが踏みつぶしていく。
すると人気のとぎれた隙に、ルリタテハがやってきました。
かと思うと、今度はモンシロチョウがカラスのオシッコに来ていました。
鳥類の場合は、オシッコの成分は水に溶けない尿酸なので、白い結晶になってます。
それはさておき、せっかくの初夏の味覚。
さっそくチャレンジしてみましょう。
美味しく食べるポイントは2つ。
まずは、オオシマザクラの樹を見つけること。
ソメイヨシノなんかだと、どんなに熟れても苦くって食えたもんじゃありませんからね。
そっとつまんだら、柔らかくて弾力のある黒い実が食べ頃。
これが美味しくいただく2つめのポイント。
歌の文句にうかうかのせられて、「♪黄色いサクランボ~」だなんて、赤いのや黄色いのなんか選んじゃいけませんよ。
「♪甘くて酸っぱい」どころじゃなくって、渋くて苦くてまいるはずですからね。
ね、美味しそうでしょ?
それではさっそく!
モグモグモグ....ペッ!
こんな旨いもんが、いっぱい落ちてるんだから、御苑に暮らすタヌキたちは良いなぁ。
ちょっと羨ましい。
だってさぁ、ダークチェリーって、輸入物、結構高いじゃないですか。
農薬だってたっぷり添いてそうだし。
そこへ来ると、御苑のサクランボは、無農薬ですよ。
しかもタダ!
御苑のタヌキって、ひょっとすると僕たちよりも遙かにヘルシーライフなのかもしんないです。
A(^_^;
調子に乗って食べまくってたら、手のひらがこんなに凄い色に。
タヌキ君たちの分を残して、そろそろ退散することにしましょうかね。
御苑の初夏の味覚、タヌキ君たちとその喜びを十分すぎるくらい堪能しましたからね。
それでは、皆さんご一緒に。
ハイッ!
若い娘は(ウッフ~ン)
お色気ありそで(ウッフ~ン)
なさそで(ウッフン)
ありそで(ウッフン)
ほらほら 黄色いさくらんぼ
つまんでごらんよ ワン
しゃぶってごらんよ ツー
甘くてしぶいよ スリー
ワン ツー スリー ウーン
黄色いさくらんぼ~♪
さて、ここでちょっと追加です。
6月20日現在。
どうやらイイギリだったようですね。