九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

半夏生

2022年07月02日 | 日記

 今朝、カレンダーを見ると半夏生とある。

 時節を表わす七十二候の一つで、夏至から数えて十一日目にあたる。

 昔は、この日までに田植えを終わらせるものとされたそうな。

                    

 子供の頃、母の実家には田んぼがあり、

 田植えの時期には、親戚一同が駆り出されて手伝いに行かされた。

 小学生の私は、専ら苗を運ぶのをさせられたものだった。

                    

 田植えを終えて半夏生の日を迎えると、「ダレやめ」とか「ノロ落し」とか。

 「ダレやめ」とは方言で「疲れをとる」という意味。

 「ノロ落し」は、田植えで身体に沁み付いた泥を洗い流すこと。

 この日ばかりは御馳走なども用意され、

 子供たちも大人に交じって、近くの磯辺で「ノロ落し」を愉しんだ。

 トコブシや貝類なども獲れた。

                    

 今日では、田植えと言えば機械仕事だし、田植え時期も早い。

 わが里の「ダレやめ」とか「ノロ落し」の習俗も、いつの間にか消えた。

 半夏生は、カレンダー上の言葉だけになった。 

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