九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

八月十五日が来る

2021年08月12日 | 日記

 終戦記念日、全国戦没者追悼式の八月十五日が来る。

 ラジオや新聞紙面には、平和や戦争に関する話しが目立つ、今日この頃である。

 東條元首相の死刑執行書がアメリカ公文館で見つかったとか、

 彼らA級戦犯者の遺骨が太平洋に撒かれたとかのニュースもあった。

                   ■

 今、振り返っても日本の太平洋戦争への突入は、いかにも無謀であった。

 近衛首相の対米交渉が暗礁に乗り上げ、内閣は崩壊。

 近衛内閣で主戦論の陸軍大臣であった東條英機が、後継首相に就任する。

 これで、日本の対米開戦は決定的となり、新聞各社も主戦論を展開した。

 「ニイタカヤマノボレ 一二〇八」真珠湾へ。

 開戦直後は勝った勝ったと勇ましかったが、

 その後はじり貧で日本本土への空襲となり、広島、長崎への原爆投下で敗戦。

 そんなこんなで、東條に関する話題を拾ってみる。

                   ■

 芥川賞、直木賞を創設した菊池寛の『話の屑籠』から、

 東條英機について「日本の運命を左右する大戦争が、

 東條大将の如き人物によって指導されたことは、恐ろしい不幸であった」と。

 時代の情勢は、陸軍の代表者としての東條を日本ファシズムの頂点に押し上げたが、

 彼自身は、小心な能吏型の軍人であった。

                   ■

 アメリカからすると、東條は日本人の代名詞であったようだ。

 マッカーサー元帥の家庭では猿を飼っていたが、その名は「トウジョウ」。

 また、米兵の多くは、日本人捕虜や戦犯容疑者に対して、

 誰彼の区別なく「ヘイ、トウジョウ」と呼んだ。

                   ■

 「欲しがりません勝つまでは」を強いられていた当時の大日本帝国臣民たちは、

 愛国行進曲の替え歌で、やけっぱちになっていた。

 🎵 見よ東條のハゲ頭 旭日高くハゲ頭

   天地の正気ハゲ頭 希望は踊るハゲ頭 🎵

 

 もちろん、元唄は 🎵 見よ東海の空高く ~ であり、

 最後は 🎵 希望は踊る大八洲(おおやしま) である。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする