点けっぱなしのラジオから「きょうは何の日」と流れ「ヒトラーが自殺した日」と聴いた。
百科事典や世界史のテキストから‘ヒトラー’を引いた。
ヒトラー 1889~1945 ドイツの総統、ナチの指導者。
下級税関吏の子としてオーストリアに生まれる。
ナチの独裁者として、侵略・膨張・虐殺などの史実は歴史書にゆずり、
彼の身辺を拾ってみた。
中学校を4年級で中退、そののち、ウィーンの美術学校を志願するも失敗。
日雇い労働者へ転落、善意スープや無料宿泊所での、その日ぐらし。
やがて、水彩画やポスター・カードを描いて売り歩く生活。
第1世界大戦には志願入隊、伝令兵として伍長まで昇進。
生活面では酒もタバコもやらない菜食主義者。
総統として正午近くに起き、夜は明け方4時まで執務。
大集会や巨大構造物を好み、部下には徹底した献身と従順を求めた。
自殺の前日、秘書のエヴア・ブラウンと結婚。
ヒトラーは、中流層出身者としての誇りと、大ドイツ民族主義(ドイツファースト?)から、
農民や中産階級の支持を受け、国民会議の第1党となり政権の座についた。
歴史は、「自国第一」がもたらす結末を教えてくれる。