ぶろぐ

まずは、スポーツや旅行のことなど

胃がんになってから読んだ本『未来のことは未来の私にまかせよう:31歳で胃がんになったニュースキャスター』( ‎文藝春秋、2015.3)

2023-04-02 22:14:22 | 健康
胃がんになってから読んだ本
『未来のことは未来の私にまかせよう:31歳で胃がんになったニュースキャスター』( ‎文藝春秋、2015.3)
ISBN: 978-4163902388

闘病記は図書館でもコーナーあるが、個別性が強いと避けていた。しかし…この本…一般性というか、自分と似すぎてる。著者のその後も知ってるし…

通勤電車では読めない部分も多く。
著者の黒木さん、雪絵ちゃんの詩を知ってた様子はないけど、同じようなこと書いてる。立派…。

最後の章はすごく大変な中で、すごく前向きに抗がん剤治療をしようとされていたことがヒシヒシ伝わる感あり。退院が10月だったか? 年明けの特番に向けての治療。
途中にネットで、その後のことを再確認してしまったが…
特番の準備に、年明けの本番。あとがきは2月付。本書は3月発行。そして、9月に…
あとがきは一気には読めず。

●以下、本書から。
・手術前、友人からのメール(p.42~)
外科医「検査や手術、投薬の間つらいことがあるかもしれない。でもそれは病気を治すため。傷つけるためじゃない。つらいたびに一歩ずつ前に進んでいる。治るための治療だよ」

大学時代の友人「生きてさえいればなんとかなる。未来のことは未来の奈々にまかせれば大丈夫だよ」

友人「命はいただきもの。生かされている。奈々ちゃんにはまだやるべきことがある。一つにしがみつかないことが自分の領域を広げることになる」

そして自分の言葉「最悪の事態を想定して、心して闘う。未来のことは未来の私にまかせる。一つにしがみつかない。どんなにつらくても感謝の気持ちだけは常に心に」

・手術の直前期(p.54)
仕事仲間から「悲観は感情の問題だけれど、楽観は意志の問題なのだから」。哲学者の言葉の引用か。

・手術前日(p.61)★
「三十一年間、胃、頑張ったね。ありがとうね。美味しいもの、そこそこ入ってきたよね。でも普段は足りなかったね。ストレスかけて、ごめんね。明日で楽になるからね。今まで私の胃でいてくれてありがとう。これからは小腸さんに頑張ってもらうからね。お別れはさみしいです。感謝してます。」

・術後、1ヶ月弱(p.133)
兄「悪いけど、奈々の仕事のことなんて俺にとってはどうでもいい。奈々が生きてくれていれば何でもいい。生きていれば何でもできるんだから」

・術後、2ヶ月弱(p.167)
「外食をすると、飲み会や夜の待ち合わせなど今まで普通にしていたことがうらやましくてたまらなくなる。<b>当たり前のことが特別で、幸せなことなのだ。</b>がんが治ったら、そのことを噛みしめながら、毎日を楽しみたい」

・術後、2ヶ月弱(p.170~)
「三十二歳になった。今まで誕生日が来ることがこんなにすごいことだと気が付かなかった。毎年、歳をとるのは嫌だ、と思いながら、でも特別な日ではあるという感覚だった。
だけど、今回は、今日を迎えることができて、奇跡なんだと思った。来年も笑顔で十一月十二日を迎えられるように頑張る」

・術後、2ヶ月少々(p.211)
抗がん剤で味覚障害が続く中で
「食べられるものが一つずつ増える喜びは格別だ」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿