住職日記

光善寺の住職ken-shinが、光善寺での日ぐらしや思いを気ままに綴ります。

法灯

2010-03-12 07:46:45 | 日記
江津市内のH寺さまのお彼岸法座に、お取次ぎにお参りしました。
このお寺は、昭和50年に坊守様が亡くなられて以来、誰も住んでいません。
年間のご法座は、代務のご住職と、このK地区の方々で
勤められてきました。35年にわたって、です。
私はこの5年くらい、3月のお彼岸には必ずお参りさせていただいていました。
しかし、ご法座が終わって、お世話の代表の方が
「もう私たちは年をとったりして、我々の力では今のようにご法座を営むことが
もうできません。年間のご法座をかなり減らしていこうと思いますので
3月のご法座は、これから取りやめにしようと思います…」
とおっしゃいました。
ちょっとショックでしたが、ご法座を勤めるご苦労はよくわかっているので
何も言えませんでした。
これだけ熱心にお聴聞をされる方々が、自らご法座を減らすなどと言うことは
きっと身を切られる思いでしょう。
過疎の地にて法灯を守る難しさを知らされたご縁でした。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ビックリの連続 (釈破旬)
2010-03-12 11:14:54
onsaiさんも無住の寺のお取次ぎをされていると聞いたことがありますが、ken-shinさんもですか・・
当地にも500年以上住職が去ってから法灯を門徒さんが守り続けている寺がひとつだけあります。応仁寺という寺で、前住さんの名前は 蓮如 といいます。それにしても法灯がひとつ、ふたつと消えていくのは寂しいですね。まず守られていた皆さんにご苦労様と言わせていただきます。拝
釈破旬さま (ken-shin)
2010-03-12 12:02:43
私は若いせいか、よく無住のお寺にお参りします。
その時感じるのは、やはり、地域のお同行の方々のご苦労です。
いつもご法礼以上のものをいただいています。
心痛むこと (K・K)
2010-03-14 12:11:14
もうすぐお彼岸。お寺のご住職さんはお忙しいことでしょう。ところで私は彼岸と父の祥月命日には少々心痛むことがあります。墓守の立場で墓石を掃除して、落ち葉や苔もとり、花を供えるのです。立場上私の供える花が最初なのですが、後から来られた親戚に花を無惨にも捨てられてしまう事が毎回のようにあります。これにはいつも残念な気持ちになってしまいます。新しい花が飾られた方がよいのでしょうか。最近は少なめに供えるのですが、何となく滅入ってしまうお彼岸です。
K・Kさま (ken-shin)
2010-03-17 00:49:41
何となく、お花を扱う時はその人の心が出てしまうような気がします。
枯れた花をポイッと捨ててしまうか
丁寧に処分するか
新しい花を生けかえておくか。
私はどれだろうかな。

コメントを投稿