昨日の、先日の記事のご住職さんのご葬儀が勤まり、お手伝いをしてきました。
基本的にお寺の本堂は仏法が伝わりやすいようにできていると思います。ある先生は、お寺での法話とセミナーでの法話を比較して感じたこととして「本堂は建物が聴聞している」とおっしゃいました。
自宅の仏間で行う葬儀もまた然りで、ご家族の皆さんが普段お礼されている場でのお勤めというのはまた仏法が伝わり安ものなのかもしれません。
現在江津市では会館が3件あり、8割以上が会館で葬儀をされるようになりました。では、そういった会館で行う葬儀と自宅やお寺で行う葬儀と仏法の伝わり方が違うのか。
葬儀や通夜は、普段仏法に遇う機会がない方が来られる機会です。そういった方々に何か伝えられないのかとはいつも思います。
仏法は、言葉や荘厳、読経、そして雰囲気(その場の空気)などを通して伝わっていくものでしょう。会館で行うことが増えるこれからの葬儀では、選び抜かれた言葉、きれいな荘厳、美しい声明、厳粛な雰囲気を整えていくことがよりいっそう重要になってくるのではないでしょうか。
葬儀をただの儀式で終わらせることなく、いのちの問題を考える機会にしたいと思っています。