“駄目社会人”小ヤギさんの戯れ

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にぎやかな天地

2008年05月20日 23時10分31秒 | 読書感想文
『にぎやかな天地(上)(下)』 宮本輝 著

発酵食品も人間も時間が経って醸されていくと違った深い味わいがでるんだね。
そんなことを思わせる作品。
醤油やら熟鮓やら鰹節なんて発酵食品のことが丁寧に描かれているので、
そんなところも勉強になるしおもしろい。
そして、なにより、
「勇気は自然に湧いて出てくる物ではない。自分の中から力ずくで えいやっ! と引きずり出す以外にはない。」
なんて勇気について語るところなんてもう秀逸。
勇気ばかりは発酵と違って待ってりゃいいってもんじゃないんだね。
まぁ、発酵もただ待ってるだけじゃないんだけど。
金沢でふぐの子を買ったのはこの本の影響が少なからずあります、ミーハーなんで。