早いもので、新年第一号となりました今号は、前回の戦闘の続き、
雲ヴェロキラプトルを一蹴したランボからスタートです。
驚愕する太猿と(よし!!) と満足そうな了平、信じられないものを見るかのような
桔梗の目の前で、粉砕された雲ヴェロキラプトルの肉塊が地面に落ちます。
太猿:『一瞬にして…全滅させた…』
野猿:『あのチビ…』 『す…すげぇ!!』
素直に驚く二人。一方、余裕の笑みを崩すことのない桔梗は流石ですね。
桔梗:『ハハン…』 『雲(ヌーヴォラ)ヴェロキラプトルを倒すとは、遊びは通用しないようですね』
見下ろす桔梗の視線の先、気力を果たしたらしいランボは『マ・マ・ン…』 と呟きながら
コテッと眠ってしまいます。『よくやったぞランボ!!』 と労いながらランボの体を受け止める
了平の優しい顔を見ると、彼もやはりよい兄貴分だと気付かされます。
桔梗:『わかりました』 『もう少し戯れるのも悪くないのですが
私には 一刻も早くユニ様を確保するという目的がある』
『そろそろ本腰を入れましょう』
言いながら、マーレリングに炎を灯し、胸に埋め込まれた匣を邂逅する桔梗。
チョイスでもやたら強かった彼の修羅開匣に警戒する了平たちですが、
不意に現れた黒い影がバジルを襲います。
バジル:『ぐあっ!』
了平:『バジル!!』
右肩を抉られ地が噴出したバジル。ズババと音を立て伸びてくる何かに
『伏せろ!!』 と叫びつつ太猿・野猿・ランボを庇いながら
地面に伏せる了平。その頭上にビンッと張られたのは、恐竜の模様を持つ胴のようなもの。
顔を上げた彼らが見たものは、無数に生えた恐竜の首から上の部分、
そして、その根元は中央に浮いている桔梗の髪へと繋がっていました。
数は無尽蔵のようですが、ヤマタノオロチの恐竜版のようなものでしょうか?
太猿・了平:『か』
バジル:『怪物…!!』
思わず呻く太猿たち。
桔梗:『私の体は 肉食スピノサウルスの姿を雲の炎で変形増殖させており 原形をとどめていないのです』
『自ら言うのも何ですが 真6弔花最強の戦闘力を誇っています』
桔梗自身は、隊服の腕部分が無くなり、肩から炎を纏った角のようなものが生えていますね。
顔にも若干の突起が見られます。
そんな彼に、『相手にとって不足はない…』 と立ち上がる了平。
彼は、死ぬ気の炎を噴出する靴を履いていたようで、既に体を浮かせています。
了平:『ここは ボンゴレ晴の守護者 笹川了平が相手になる!』
バジル:『拙者も戦います!!』
ファイティングポーズを取る了平に声をかけるバジルですが
了平:『いいや』 『ここは オレ一人でいく!!』
太猿:『なに!?』
了平:『オレのスタイルは一対一の方が戦いやすい』 『それに おまえはケガがひどいではないか』
バジル:『な…』 『ひどいケガは笹川殿も!』
了平:『心配はいらん』
スッと手を出す了平は、指を3つ立てて宣言します。
了平:『3分』 『1R(ラウンド)で倒してみせる』
桔梗:『ほう』
バジル:『3分で……?』 『まさか…!!』
了平:『我流!!』 『ブレイクだ!!!』
我流:『ガアア!!!』
叫ぶ了平の声に応えるように、雄叫びを上げながら背負ったバズーカから
何かを放出する我流。お揃いのグローブをつけている彼女は可愛いですね。
我流が放った光弾は、了平の体に当たりました。それに驚く桔梗を余所に、
全身に自ら輝く光を纏った了平は次の指示を出します。
了平:『うおおお!!!』 『我流!!!形態変化(カンビオ・フォルマ)!!!』
我流:『ガアアッ!!!』
更にその声に応え、地を蹴った我流が光に包まれ、始まる形態変化。
太猿:『あれがボンゴレ匣!!』
野猿:『どうなっちまうんだよ!!』
バジル:『リボーンさんの話では』 『初代晴の守護者は 最強の名を欲しいままにした無敗のボクサーだったといいます』
了平の体の前で像を結ぶボンゴレの紋章。
だが強すぎた彼は ボクシングの試合で相手を殺めてしまい
拳を封印し 神に仕える仕事に就いた……
ロザリオと聖書らしきものを手にした、神父服姿の黒髪の男性。
それ以後 彼がリングにあがることはなかったが……
一度だけファミリーに危機がおとずれた時 己に3分間の時間制限を課し その拳でファミリーを救ったという…
拳にテーピングをし、法衣を脱ぎ捨てた初代晴の守護者が、
ボンゴレ初代を背に庇うようにしているのが印象的です。
バジル:『笹川殿のあのボンゴレ匣はその時の武器……』 『いや…状態をも表しているんだ!!』
明るく大空を照らす日輪と謡われた ナックルの極限(マキシマム)ブレイク!!!
額と甲辺りに大きな装飾のついたヘッドギアとグローブを装着し、構える了平。
どうでもよいですが、この一連の流れが魔法少女の変身シーンを見ているようだったとか
言ってませんよ言ってません。
桔梗:『ハハン 純度の高い炎です さすが選ばれし守護者と その兵器』
『ですが 私が修羅開匣してしまった以上 体に触れることすら…』
見下した状態の桔梗ですが、ギャオと音を立てて突っ込んできた了平に
瞬く間にアッパーを決められます。
桔梗:(何……私の動きについてこれる人間など!)
血を吐きつつ驚く桔梗。
敢えて「人間」と言っているからには、真6弔花は人外の存在なのでしょうか。
桔梗:『ハハン』 『まぐれですよ…』
言いながら一旦距離を置く桔梗ですが、たちまちに了平に追いつかれ、(バカな!!) と驚きます。
了平:『極限(マキシマム)』 『コンビネーション!!!』
高速連打を、すべて桔梗の顔面にぶち込む了平。
ひたすら顔を狙ってます。
桔梗:(これは…異常だぞ!! 人間としてこの強さ…)
(私が今まで戦ってきた人間の中では 最も強い個体だ!!)
そんなことを冷静に考えている間も桔梗は、ずっと顔を殴られています。
顔が変形するほど殴られ続けています。
了平:『見ていてくれ師匠!!』
コロネロの顔を思い浮かべながら放つ特大の一撃。
了平:『極限(マキシマム)キャノン!!!』
桔梗:『ぐはっ』
吹っ飛ぶ桔梗に、『すごい!!』 『完全に圧倒している!!』 と驚くバジルですが、
了平:(ぬぅ… いなされたか……)
浮かぬ顔の了平。一方吹っ飛ばされた桔梗は荒い息をつきながらも、やはり冷静でした。
桔梗:『ハアァ…』 『わかりました…』
『あなたがカンガルーから受けた光弾は』 『肉体に直接作用する晴の活性の炎ですね』
唐突に語りだす桔梗。
彼によれば、その晴の炎はケガを修復するたぐいのものでなく、神経と筋肉のみを超活性させ
何10倍ものパワーにする、敵にしてみれば恐ろしい炎だそうです。
桔梗:『もちろん この炎に耐えうる肉体を持つ人間など ざらにはいないでしょう』
『普通の人間ならば その圧倒的力に体が耐えきれず クラッシュしてしまう………』
『とはいえ あなたも』 『3分しか肉体がもたないようですがね』
笑みを浮かべつつ言い放たれたその言葉に、痛いところを突かれたような了平の顔を見る限り、
どうやら桔梗の言葉は的を射ているようです。
太猿:『3分というのは……』
バジル:『肉体のタイムリミットだったのか!!』
桔梗:『もっとも 今のあなたの攻撃力を真正面から受けたら 私も勝てそうにない』
『さあ ここからは競争です』
『残りの時間で 私の雲の増殖による防御が勝るか』 『あなたの晴の活性による攻撃が勝るか』
桔梗の足元、次々と首をもたげるスピノサウルス。
そしてその頭が凄い勢いで分裂し、どんどん数を増していきます。
了平:『面白い…』 『この勝負 受けよう!!』
笑みを浮かべ、『いくぞ!!!』 の声と共に突撃する了平。
それを一斉に迎え撃つスピノサウルス。
了平:『極限(マキシマム)イングラム!!!』
連打を繰り出し、スピノサウルスを撃退していく了平ですが、
相手は次々と襲ってきます。
了平:『ぐっ』 (傷が開きフォームがくずれる…)(だが…… 泣いても笑っても最後の戦いだ…)
背中の傷が開いたことで噴き出した血。僅かではありますが、攻撃を受けた腕の傷からも血が流れます。
そんな了平を、不気味な笑みを浮かべながら眺める桔梗。
了平:(こいつらを倒せば…こんな殺伐とした世界をもう見せなくて済む…まってろ京子…)
(必ず兄ちゃんが 過去へ帰してやるからな!!!)
京子の顔を思い浮かべ、拳を振るい続ける了平。
彼も本当によい男だと思います。やがて。
了平:『くっ』 『くそう!』
桔梗:『ハァ…ハァ…』
攻撃を止めてうなだれる了平と、変わらずそこに立つ桔梗。
どうやら3分経過したところで、残念ながら了平は桔梗を倒すことは叶わなかったようです。
桔梗:『ハァ…ハァ… あなたがケガをしていなければ…』 『ハァ…危なかった…』
了平:『ぐっ』 『ぐああ!!!』
肩を抑え叫ぶ了平はどうやら、超活性の反動がきてしまったようです。
常に死ぬ気の了平がこのような状態になるとは、技がどんなにヘビーなのか窺えますね。
『今 楽にしてあげましょう』 と告げる桔梗は、もう息が整っています。
バジル:『まて!!』 『貴様の相手は拙者がする!!』
桔梗:『ハハン 言っておきますが 増殖のできる私にとっては 今の戦いで失った戦力は0です』
『完全な私に ケガをしている あなたでは 勝ち目はありませんよ』
雨イルカを出して戦闘宣言したバジルに対し、桔梗が自分の体のダメージを無視して
「完全な私」と言っていることは敢えて触れませんが、足元のスピノサウルスは
またもや増殖を始めています。
と、不意に視線をずらし、語りかける桔梗。
桔梗:『せっかくならば1人と言わず』 『そこに隠れている君もどうですか?』
了平:『!!』
バジル:『!!』
その言葉に驚き、桔梗の視線を辿った了平とバジルが見た先に居たのは、
トンファーを持ち、既にボンゴレ匣Ver.となったバリネズミを従えたヒバリでした。
ロールという可愛い名前にぴったりな体をしていますね。
バジル:『ヒバリ殿!!』
桔梗:『やはり あなたでしたか』 『なぜ手を出さず見ていたのですか?』
ヒバリ:『並中(うち)のボクシング部主将は試合中に手を出すと』
『委員長会議にまで乗り込んできて うるさいからね』
了平:『ヒバリ…』
呻く了平ですが、この二人はなんだかんだ言って、10年後も上手く付き合っていましたよね。
年齢不詳のヒバリですが、了平と同学年と考えてよいのかどうか…。
桔梗:『なるほど 美しい友情の協定ですね』 『ですが 私のルールはあなたと違い…』
『手段は選びません』
凶悪な笑みを浮かべ、変形した腕をかざした桔梗。
と、何かを感じて視線を左下にやったヒバリが『!!?』 と驚愕した一瞬の後に迸ったのは、
血飛沫のようなものと、引き裂かれ宙に舞った『風紀』の腕章と安全ピン。
了平:『!!』
バジル:『!!』
桔梗:『さようなら』
驚愕しショックを受けたように目を見張った了平とバジル、そして
ハハンと笑う桔梗の別れの言葉で以下次号!!
ヒバリの突然の登場にも驚きましたが、それ以上に最後の描写に驚きました。
とはいえ、ヒバリのことだから大丈夫だろうと、妙に安心はしていますが(笑)。
それよりも、腕章や制服をダメにされたことに怒りそうということの方が心配です。
そして「倒してみせる」と宣言したにもかかわらず敵を倒せなかったことは
残念で仕方ないです。ランボも寝てしまいましたし、ボンゴレファミリーの特徴と豪語した
連係プレーはいつになったら見られるのでしょう。
また、今話で全初代守護者が明かされましたね。
リング争奪戦のときに明らかとなった初代ファミリーの内、宗教家は晴の守護者と分かりましたが、
ライバルマフィアや国王、軍人はそれぞれ一体誰に当てはまるのかが知りたいです。
それにしても、初代ファミリーの危機は一度だけなのでしょうか?
その時に、守護者が全員集合した…とかなのかな。
全員が顔をあわせることがあったのかとか、普段 戦闘が絡まないときでも
Ⅰ世と交流があったのかなど、初代ファミリーについてはもっと知りたいですね。
なんと言っても、守護者は全員、Ⅰ世が気に入った人物らしいですから、
そこら辺の話も是非見てみたいです。
なにはともあれ、次回も楽しみです!
雲ヴェロキラプトルを一蹴したランボからスタートです。
驚愕する太猿と(よし!!) と満足そうな了平、信じられないものを見るかのような
桔梗の目の前で、粉砕された雲ヴェロキラプトルの肉塊が地面に落ちます。
太猿:『一瞬にして…全滅させた…』
野猿:『あのチビ…』 『す…すげぇ!!』
素直に驚く二人。一方、余裕の笑みを崩すことのない桔梗は流石ですね。
桔梗:『ハハン…』 『雲(ヌーヴォラ)ヴェロキラプトルを倒すとは、遊びは通用しないようですね』
見下ろす桔梗の視線の先、気力を果たしたらしいランボは『マ・マ・ン…』 と呟きながら
コテッと眠ってしまいます。『よくやったぞランボ!!』 と労いながらランボの体を受け止める
了平の優しい顔を見ると、彼もやはりよい兄貴分だと気付かされます。
桔梗:『わかりました』 『もう少し戯れるのも悪くないのですが
私には 一刻も早くユニ様を確保するという目的がある』
『そろそろ本腰を入れましょう』
言いながら、マーレリングに炎を灯し、胸に埋め込まれた匣を邂逅する桔梗。
チョイスでもやたら強かった彼の修羅開匣に警戒する了平たちですが、
不意に現れた黒い影がバジルを襲います。
バジル:『ぐあっ!』
了平:『バジル!!』
右肩を抉られ地が噴出したバジル。ズババと音を立て伸びてくる何かに
『伏せろ!!』 と叫びつつ太猿・野猿・ランボを庇いながら
地面に伏せる了平。その頭上にビンッと張られたのは、恐竜の模様を持つ胴のようなもの。
顔を上げた彼らが見たものは、無数に生えた恐竜の首から上の部分、
そして、その根元は中央に浮いている桔梗の髪へと繋がっていました。
数は無尽蔵のようですが、ヤマタノオロチの恐竜版のようなものでしょうか?
太猿・了平:『か』
バジル:『怪物…!!』
思わず呻く太猿たち。
桔梗:『私の体は 肉食スピノサウルスの姿を雲の炎で変形増殖させており 原形をとどめていないのです』
『自ら言うのも何ですが 真6弔花最強の戦闘力を誇っています』
桔梗自身は、隊服の腕部分が無くなり、肩から炎を纏った角のようなものが生えていますね。
顔にも若干の突起が見られます。
そんな彼に、『相手にとって不足はない…』 と立ち上がる了平。
彼は、死ぬ気の炎を噴出する靴を履いていたようで、既に体を浮かせています。
了平:『ここは ボンゴレ晴の守護者 笹川了平が相手になる!』
バジル:『拙者も戦います!!』
ファイティングポーズを取る了平に声をかけるバジルですが
了平:『いいや』 『ここは オレ一人でいく!!』
太猿:『なに!?』
了平:『オレのスタイルは一対一の方が戦いやすい』 『それに おまえはケガがひどいではないか』
バジル:『な…』 『ひどいケガは笹川殿も!』
了平:『心配はいらん』
スッと手を出す了平は、指を3つ立てて宣言します。
了平:『3分』 『1R(ラウンド)で倒してみせる』
桔梗:『ほう』
バジル:『3分で……?』 『まさか…!!』
了平:『我流!!』 『ブレイクだ!!!』
我流:『ガアア!!!』
叫ぶ了平の声に応えるように、雄叫びを上げながら背負ったバズーカから
何かを放出する我流。お揃いのグローブをつけている彼女は可愛いですね。
我流が放った光弾は、了平の体に当たりました。それに驚く桔梗を余所に、
全身に自ら輝く光を纏った了平は次の指示を出します。
了平:『うおおお!!!』 『我流!!!形態変化(カンビオ・フォルマ)!!!』
我流:『ガアアッ!!!』
更にその声に応え、地を蹴った我流が光に包まれ、始まる形態変化。
太猿:『あれがボンゴレ匣!!』
野猿:『どうなっちまうんだよ!!』
バジル:『リボーンさんの話では』 『初代晴の守護者は 最強の名を欲しいままにした無敗のボクサーだったといいます』
了平の体の前で像を結ぶボンゴレの紋章。
だが強すぎた彼は ボクシングの試合で相手を殺めてしまい
拳を封印し 神に仕える仕事に就いた……
ロザリオと聖書らしきものを手にした、神父服姿の黒髪の男性。
それ以後 彼がリングにあがることはなかったが……
一度だけファミリーに危機がおとずれた時 己に3分間の時間制限を課し その拳でファミリーを救ったという…
拳にテーピングをし、法衣を脱ぎ捨てた初代晴の守護者が、
ボンゴレ初代を背に庇うようにしているのが印象的です。
バジル:『笹川殿のあのボンゴレ匣はその時の武器……』 『いや…状態をも表しているんだ!!』
明るく大空を照らす日輪と謡われた ナックルの極限(マキシマム)ブレイク!!!
額と甲辺りに大きな装飾のついたヘッドギアとグローブを装着し、構える了平。
どうでもよいですが、この一連の流れが魔法少女の変身シーンを見ているようだったとか
言ってませんよ言ってません。
桔梗:『ハハン 純度の高い炎です さすが選ばれし守護者と その兵器』
『ですが 私が修羅開匣してしまった以上 体に触れることすら…』
見下した状態の桔梗ですが、ギャオと音を立てて突っ込んできた了平に
瞬く間にアッパーを決められます。
桔梗:(何……私の動きについてこれる人間など!)
血を吐きつつ驚く桔梗。
敢えて「人間」と言っているからには、真6弔花は人外の存在なのでしょうか。
桔梗:『ハハン』 『まぐれですよ…』
言いながら一旦距離を置く桔梗ですが、たちまちに了平に追いつかれ、(バカな!!) と驚きます。
了平:『極限(マキシマム)』 『コンビネーション!!!』
高速連打を、すべて桔梗の顔面にぶち込む了平。
ひたすら顔を狙ってます。
桔梗:(これは…異常だぞ!! 人間としてこの強さ…)
(私が今まで戦ってきた人間の中では 最も強い個体だ!!)
そんなことを冷静に考えている間も桔梗は、ずっと顔を殴られています。
顔が変形するほど殴られ続けています。
了平:『見ていてくれ師匠!!』
コロネロの顔を思い浮かべながら放つ特大の一撃。
了平:『極限(マキシマム)キャノン!!!』
桔梗:『ぐはっ』
吹っ飛ぶ桔梗に、『すごい!!』 『完全に圧倒している!!』 と驚くバジルですが、
了平:(ぬぅ… いなされたか……)
浮かぬ顔の了平。一方吹っ飛ばされた桔梗は荒い息をつきながらも、やはり冷静でした。
桔梗:『ハアァ…』 『わかりました…』
『あなたがカンガルーから受けた光弾は』 『肉体に直接作用する晴の活性の炎ですね』
唐突に語りだす桔梗。
彼によれば、その晴の炎はケガを修復するたぐいのものでなく、神経と筋肉のみを超活性させ
何10倍ものパワーにする、敵にしてみれば恐ろしい炎だそうです。
桔梗:『もちろん この炎に耐えうる肉体を持つ人間など ざらにはいないでしょう』
『普通の人間ならば その圧倒的力に体が耐えきれず クラッシュしてしまう………』
『とはいえ あなたも』 『3分しか肉体がもたないようですがね』
笑みを浮かべつつ言い放たれたその言葉に、痛いところを突かれたような了平の顔を見る限り、
どうやら桔梗の言葉は的を射ているようです。
太猿:『3分というのは……』
バジル:『肉体のタイムリミットだったのか!!』
桔梗:『もっとも 今のあなたの攻撃力を真正面から受けたら 私も勝てそうにない』
『さあ ここからは競争です』
『残りの時間で 私の雲の増殖による防御が勝るか』 『あなたの晴の活性による攻撃が勝るか』
桔梗の足元、次々と首をもたげるスピノサウルス。
そしてその頭が凄い勢いで分裂し、どんどん数を増していきます。
了平:『面白い…』 『この勝負 受けよう!!』
笑みを浮かべ、『いくぞ!!!』 の声と共に突撃する了平。
それを一斉に迎え撃つスピノサウルス。
了平:『極限(マキシマム)イングラム!!!』
連打を繰り出し、スピノサウルスを撃退していく了平ですが、
相手は次々と襲ってきます。
了平:『ぐっ』 (傷が開きフォームがくずれる…)(だが…… 泣いても笑っても最後の戦いだ…)
背中の傷が開いたことで噴き出した血。僅かではありますが、攻撃を受けた腕の傷からも血が流れます。
そんな了平を、不気味な笑みを浮かべながら眺める桔梗。
了平:(こいつらを倒せば…こんな殺伐とした世界をもう見せなくて済む…まってろ京子…)
(必ず兄ちゃんが 過去へ帰してやるからな!!!)
京子の顔を思い浮かべ、拳を振るい続ける了平。
彼も本当によい男だと思います。やがて。
了平:『くっ』 『くそう!』
桔梗:『ハァ…ハァ…』
攻撃を止めてうなだれる了平と、変わらずそこに立つ桔梗。
どうやら3分経過したところで、残念ながら了平は桔梗を倒すことは叶わなかったようです。
桔梗:『ハァ…ハァ… あなたがケガをしていなければ…』 『ハァ…危なかった…』
了平:『ぐっ』 『ぐああ!!!』
肩を抑え叫ぶ了平はどうやら、超活性の反動がきてしまったようです。
常に死ぬ気の了平がこのような状態になるとは、技がどんなにヘビーなのか窺えますね。
『今 楽にしてあげましょう』 と告げる桔梗は、もう息が整っています。
バジル:『まて!!』 『貴様の相手は拙者がする!!』
桔梗:『ハハン 言っておきますが 増殖のできる私にとっては 今の戦いで失った戦力は0です』
『完全な私に ケガをしている あなたでは 勝ち目はありませんよ』
雨イルカを出して戦闘宣言したバジルに対し、桔梗が自分の体のダメージを無視して
「完全な私」と言っていることは敢えて触れませんが、足元のスピノサウルスは
またもや増殖を始めています。
と、不意に視線をずらし、語りかける桔梗。
桔梗:『せっかくならば1人と言わず』 『そこに隠れている君もどうですか?』
了平:『!!』
バジル:『!!』
その言葉に驚き、桔梗の視線を辿った了平とバジルが見た先に居たのは、
トンファーを持ち、既にボンゴレ匣Ver.となったバリネズミを従えたヒバリでした。
ロールという可愛い名前にぴったりな体をしていますね。
バジル:『ヒバリ殿!!』
桔梗:『やはり あなたでしたか』 『なぜ手を出さず見ていたのですか?』
ヒバリ:『並中(うち)のボクシング部主将は試合中に手を出すと』
『委員長会議にまで乗り込んできて うるさいからね』
了平:『ヒバリ…』
呻く了平ですが、この二人はなんだかんだ言って、10年後も上手く付き合っていましたよね。
年齢不詳のヒバリですが、了平と同学年と考えてよいのかどうか…。
桔梗:『なるほど 美しい友情の協定ですね』 『ですが 私のルールはあなたと違い…』
『手段は選びません』
凶悪な笑みを浮かべ、変形した腕をかざした桔梗。
と、何かを感じて視線を左下にやったヒバリが『!!?』 と驚愕した一瞬の後に迸ったのは、
血飛沫のようなものと、引き裂かれ宙に舞った『風紀』の腕章と安全ピン。
了平:『!!』
バジル:『!!』
桔梗:『さようなら』
驚愕しショックを受けたように目を見張った了平とバジル、そして
ハハンと笑う桔梗の別れの言葉で以下次号!!
ヒバリの突然の登場にも驚きましたが、それ以上に最後の描写に驚きました。
とはいえ、ヒバリのことだから大丈夫だろうと、妙に安心はしていますが(笑)。
それよりも、腕章や制服をダメにされたことに怒りそうということの方が心配です。
そして「倒してみせる」と宣言したにもかかわらず敵を倒せなかったことは
残念で仕方ないです。ランボも寝てしまいましたし、ボンゴレファミリーの特徴と豪語した
連係プレーはいつになったら見られるのでしょう。
また、今話で全初代守護者が明かされましたね。
リング争奪戦のときに明らかとなった初代ファミリーの内、宗教家は晴の守護者と分かりましたが、
ライバルマフィアや国王、軍人はそれぞれ一体誰に当てはまるのかが知りたいです。
それにしても、初代ファミリーの危機は一度だけなのでしょうか?
その時に、守護者が全員集合した…とかなのかな。
全員が顔をあわせることがあったのかとか、普段 戦闘が絡まないときでも
Ⅰ世と交流があったのかなど、初代ファミリーについてはもっと知りたいですね。
なんと言っても、守護者は全員、Ⅰ世が気に入った人物らしいですから、
そこら辺の話も是非見てみたいです。
なにはともあれ、次回も楽しみです!