KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
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アリスアブ橙色型20210501

2021年10月31日 | ハエ目
アリスアブ橙色型。
胸部背面は暗い金属光沢。
周りに生える毛の色で、橙色型と淡色型の二型があります。

幼虫はドーム型で、表面に網目模様があって、メロンパン似?
ちょっと違うか(笑)
とにかく、およそ動物とは思えない形状で、トビイロケアリ(地域によってはカワラケアリ?)の巣の中にいて、アリの幼虫を食べて大きくなります。

アリの巣の中にいるから、アリスアブ。
元々は「アリノスアブ」だったのだが、「アリスアブ」に改められ、広まったのだそう。
しかし、最初に提案された和名に戻すべきだ、という主張もあるようです。

まぁ、「アリス」っちゅうと、
不思議の国の~とか、
3人組のフォークグループの名前とか、
僕球のヒロインとか、
写真スタジオとか、とかく紛らわしいので(笑)
「アリノスアブ」の方が、分かりやすいかと、KONASUKEは思いますよ。

分類:
ハエ目 短角亜目ハナアブ科アリノスアブ亜科
体長:
11~14mm
分布:
本州、四国、九州
垂直分布?
成虫の見られる時期:
4~7月(ただし一地域での発生期間はごく短い)
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・食べない
幼虫・・・トビイロケアリの幼虫
※岐阜市周辺ではカワラケアリの巣で見つかるとの情報アリ
その他:
トビイロケアリ(岐阜市周辺ではカワラケアリ?)を寄主とし、一生を巣の周辺で過ごす。
アリスアブ(アリノスアブ)類は、それぞれ種によって寄主となるアリの種が決まっている。
暗銅色で、灰白色~淡褐色の短毛が生えた淡色型と、橙褐色の短毛が生えた橙色型がある。
これは個体変異であり、二型が同じ巣から出現する。
腹部背面は地色が黒色で、腹節間に金色の毛帯が入る。
(コマチアリスアブは赤紫色の金属光沢がある。)
触角第1節≒第2節✛第3節。
脛節外側にも微毛が普通に生える。
(キンアリノスアブでは、脛節外側には顕著な淡褐色毛はない。)
膝節の中央より下に、黒い輪紋がある。
♂は黒っぽくて金属光沢が強く、♀は茶褐色で金属光沢はやや弱めで、やや体が大きい?
複眼の大きさは♂♀で大差ない?
アリスアブ(アリノスアブ)類で、最も普通に見られる。
成虫は幼虫時に蓄えた養分だけで交尾、産卵を行う。
♂はトビイロケアリの巣のそばで、♀が羽化するのを待ち、交尾する。
♀はトビイロケアリの巣のある倒木や枯木などに産卵する。
卵はコマチアリスアブより一回り大きい。
黄色味を帯び、ゴルフボールの表面のような窪みが全体にあり、光沢が強い。
幼虫はドーム状で、表面に網目模様がある。
丸いヘソのような突起がある方が後方。
眼も脚もないが、ナメクジのように移動する。
越冬後の幼虫は成熟しており、何も食べずに、脱皮せずに蛹化する。
蛹は幼虫の前方に角が生えた姿。
表皮に切れ目があり、羽化の際、ハッチのように開く。
羽化して巣を脱出する際、アリに逆襲されることもある。
参考:
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
ishida式
青森の蝶たちWeb図鑑
ありんこ日記 AntRoom
断虫亭日乗
青森の蝶ブログ
岐阜のアリ
Wildlife Research Society
虫撮る人々
むしQ
ふしあな日記
田中川の生き物調査隊

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