
ヤトセスジジョウカイ?
ヒメジョウカイやババジョウカイ、セスジジョウカイ、キスジジョウカイなど似た種がいくつかあって、同定には自信ありません。
ふ節の爪の先が二つに割れていればヒメジョウカイの仲間。
これは捕まえて観察しないとムリなので、この画像からは分かりません。
ただ、森林性なので、この個体がいた湿地と合わないので、一応、除外。
以下、湿地性の種類を検討します。
ババジョウカイは小さくて太短い体形。
前胸背板は長さより幅がやや広い。
脛節は基部が暗色となる。
→基部どころか、全体に黒いので、一応除外。
キスジジョウカイは、触角の基部が常に黄色い。
→黄色くはない。なので除外。
セスジジョウカイは、前胸背板が黒く、周辺部が黄褐色。
→赤くて真ん中に黒い紋があるというこの個体の特徴に合わないと思われる。
一応除外。
・・・ってことで、一番矛盾が少ないのは、ヤトセスジジョウカイではないかと。
体の大きさに対して前胸背板が大きいという特徴も、この個体に合致していると思われます。
なので、とりあえずヤトセスジジョウカイとしておきます。
分類:
コウチュウ目カブトムシ亜目コメツキ下目コメツキムシ上科ジョウカイボン科ジョウカイボン亜科
体長:
約10mm
分布:
本州(青森県~愛知県)
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~5月
越冬形態?
エサ:
成虫・・・小昆虫、カエデやフジなどの花の蜜
幼虫・・・未知、小昆虫等を捕食すると思われる。
その他:
前胸背は赤色で中央付近に黒色部がある。
上翅は黒色で黄褐色の縦帯がある。
産地によって変異があり、黒ずむか黄色っぽくなる場合がある。
長野県などの寒冷地では前者が、関東の一部では後者が見られることが多い。
ヒメジョウカイに似るが、本種は体の大きさに対して前胸背板が大きい。
♀は♂に比べ、触角が細くて短く、体形はずんぐりしており、飛べるが動きは鈍い。
谷戸などの湿地に生息する。
(谷戸:東日本で谷地形の湧水を伴う湿地のことを言う。)
スゲ類やヨシやスギナに静止している個体や、湿地周辺を飛翔している個体を見ることが多い。
成虫の出現時期は、関東平野では桜が散ってから半月程度の期間で、♂は早期に姿を消す。
灯火に飛来することもあるようだ。
1992年に記載された。
東日本の太平洋側を中心に分布。
細流のない池や大きな河川の河原では、本種は見つかっていない。
多くの産地は付近に水田があり、古くから農村と生存を共にしてきた種であったが、比較的最近まで存在が知られぬまま、不連続な分布を示すに至ったと推察されている。
幼虫は未知。
参考:
長野県とその周辺のヤトセスジジョウカイ-形態的特徴と生息環境について-
川崎市内のヤトセスジジョウカイの記録
虫ナビ
川崎の野生生物
Insects in the Landscape
てんとう虫の歳時記2
身近な生き物の記録~昆虫と野鳥と時々その他~
あおもり昆虫記
ヒメジョウカイやババジョウカイ、セスジジョウカイ、キスジジョウカイなど似た種がいくつかあって、同定には自信ありません。
ふ節の爪の先が二つに割れていればヒメジョウカイの仲間。
これは捕まえて観察しないとムリなので、この画像からは分かりません。
ただ、森林性なので、この個体がいた湿地と合わないので、一応、除外。
以下、湿地性の種類を検討します。
ババジョウカイは小さくて太短い体形。
前胸背板は長さより幅がやや広い。
脛節は基部が暗色となる。
→基部どころか、全体に黒いので、一応除外。
キスジジョウカイは、触角の基部が常に黄色い。
→黄色くはない。なので除外。
セスジジョウカイは、前胸背板が黒く、周辺部が黄褐色。
→赤くて真ん中に黒い紋があるというこの個体の特徴に合わないと思われる。
一応除外。
・・・ってことで、一番矛盾が少ないのは、ヤトセスジジョウカイではないかと。
体の大きさに対して前胸背板が大きいという特徴も、この個体に合致していると思われます。
なので、とりあえずヤトセスジジョウカイとしておきます。
分類:
コウチュウ目カブトムシ亜目コメツキ下目コメツキムシ上科ジョウカイボン科ジョウカイボン亜科
体長:
約10mm
分布:
本州(青森県~愛知県)
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~5月
越冬形態?
エサ:
成虫・・・小昆虫、カエデやフジなどの花の蜜
幼虫・・・未知、小昆虫等を捕食すると思われる。
その他:
前胸背は赤色で中央付近に黒色部がある。
上翅は黒色で黄褐色の縦帯がある。
産地によって変異があり、黒ずむか黄色っぽくなる場合がある。
長野県などの寒冷地では前者が、関東の一部では後者が見られることが多い。
ヒメジョウカイに似るが、本種は体の大きさに対して前胸背板が大きい。
♀は♂に比べ、触角が細くて短く、体形はずんぐりしており、飛べるが動きは鈍い。
谷戸などの湿地に生息する。
(谷戸:東日本で谷地形の湧水を伴う湿地のことを言う。)
スゲ類やヨシやスギナに静止している個体や、湿地周辺を飛翔している個体を見ることが多い。
成虫の出現時期は、関東平野では桜が散ってから半月程度の期間で、♂は早期に姿を消す。
灯火に飛来することもあるようだ。
1992年に記載された。
東日本の太平洋側を中心に分布。
細流のない池や大きな河川の河原では、本種は見つかっていない。
多くの産地は付近に水田があり、古くから農村と生存を共にしてきた種であったが、比較的最近まで存在が知られぬまま、不連続な分布を示すに至ったと推察されている。
幼虫は未知。
参考:
長野県とその周辺のヤトセスジジョウカイ-形態的特徴と生息環境について-
川崎市内のヤトセスジジョウカイの記録
虫ナビ
川崎の野生生物
Insects in the Landscape
てんとう虫の歳時記2
身近な生き物の記録~昆虫と野鳥と時々その他~
あおもり昆虫記
>ヤトセスジジョウカイですか。ブログをしてから城海盆という仲間を知りました。... への返信
コメントありがとうございます。
KONASUKEが知ったのは中学生くらいだったかな?
和名は平清盛にちなむとか。
触ると、翅が意外に柔らかくて。
カミキリに似ているのに雑食性だし。
しばらく飼ってましたね。