「北の」チップ貨車ハワム480000のディテール

モデルをする気力は正直ございません　　つωT`)ツカレタ

モデル仲間と行ったので実物だけの記事、記録と言うことで。

今日はそういうわけで、まもなく２００８年３月１５日ＪＲダイヤ改正で運行廃止になるチップ貨車・ハワム４８００００のディテールを撮ってきました。

ご存知の方もおりましょうが、前任のトラ35000を改造したトラ90000に代わるチップ貨車で、北海道で　陣屋町　-　本輪西（東室蘭）　-　萩野　と運用される車としてデビューしました。
黙々と陣屋町の船着場で下ろされたチップを、使用する製紙工場から伸びる専用線が付く萩野駅に運んでいましたが、トラック輸送に代わることになりました。

積み込み場所の陣屋町貨物駅と、降ろし場の製紙工場のある萩野駅で取材してきました。
まず陣屋町。
朝、８時頃に東室蘭で空荷のまま一泊した２４両編成のチップ貨車編成が、室蘭本線旧線を利用した陣屋町駅に向けてやってきます。
枝線なんですね。


牽引機はこの日ＤＤ５１更新車でしたが、ＤＦ200も担当することがあるようです。
切り離されて、スイッチャーで入換作業です。

ハワム480000といっておりますが、形式はワム80000のままのようです。
480000～480089までの９０両が存在しています。

外観を見ていきます。

空荷状態です。
こちらは製紙工場でチップをサイロ投入口に落とす面で、無蓋車に屋根が付いたようなスタイルです。
白入れがポイントですね。
左が萩野側、右が陣屋町側です。

萩野側に見える、チップ飛散防止のミリタリーグリーンっぽいシートが丸まっています。
空荷の際はこれが大変よく目立ちます。

アオリにも白い水平の手すりがあります。
ナンバーは、ペンキ書きで、乱れていて当然のようです。

同じく空荷状態で逆サイド
上の写真は青みがかっていますが、こんな色です。
左が萩野側、右が陣屋町側です。

シートは開口部に落ちた形です。


積載状態を指します。

コンテナ１９シリーズと同じ色です。
妻板上部の白い四角は「架線注意」ですが、だいたいこの場所なだけで、アバウトのようです。

左が萩野側、右が陣屋町側です。
被せシートの掛け方は、萩野側には一部掛かっていません。
また、シート固定はゴムバンドを片面９本で固定されています。

逆サイドとなり、左が陣屋町、右が萩野側です

こちらは殆ど改造前のワム80000後期型のままです。

萩野側の妻面を見ます。


陣屋町側の妻面を見ます。

ほぼ、点対称です。

原型の色が強い面の表記です。


開口部を上から見ます

中は基本黒色ですが、チップがあちこちにへばりついています。

内部を見ます。

有蓋車の面影は全くありません。
これは萩野側から陣屋町側を眺めています。

一両だけ変わった色の内部を持つものがいました。

２編成見ましたがコレだけです。

ハワム430037ですが、萩野側の内部が白色で


陣屋町側は緑色が塗られています。


シートは積み込むと同時に張っていきます。

本線上でチップが露出することはありません。

シート止めのゴムバンドは、陣屋町で出荷直前に張られます。


そして、萩野到着後、直ちに「編成の半分・１２両分だけ」解きます。

但し、１２両解いたのみで製紙工場に入っていきます。

チップは、奥の山のようなものですが、
シーナリーパウダーより細かいかも。
パウダーでも充分それらしいですが、細かすぎることはありません。


参考までに積み込みシーン。

積み込み要員は、表に４名、コンベアで載せたチップをスコップで均す人が２名、
雑務やゴム掛けの女性が１名、指示をする人がこの奥に１名見えます。

積み込んだ様子

左が萩野、右が陣屋町。

萩野側の車軸関係

コロ軸ではありませんので注意です。

陣屋町側の軸受け


一号車のナンバー周り

８の下の票刺しが失われている車が何台かあります。

二号車ナンバー周り

やはり失われていますが、絶対数は少なかったです。



　　　↑朝５時出発帰宅は夕方７時でした。