鉄道模型工作記録帳

モデルアイコン・札幌コムモデル情報は下記に移動しました
http://blog.goo.ne.jp/modelicon

迷えるモデラーさんお助けシリーズ5

2013-08-25 23:14:38 | 空カテゴリーB
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お客様が、前回のC12を剥離してきてくれました。
思った以上に良コンディションでお互いで苦笑です。

見た限りの状態では
「半田付けは上質」
「煙突が何故か後退」
「各部に左右のずれた半田が結構あり、面的にたわんだ部品もある」
「表現は昔っぽいけどボイラがテーパー付きなど、素材は良好」

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「何故か煙室扉の取り付けがお粗末」
という感じです。

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砂巻き管がプアだとか、色んな所は気になりますけれども、まずは着工です。

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エッチングの雨といはもう少し立体的にしたほうが格好良さそうですが、お客様施工に致します。

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「やり過ぎない」「品よく行く」
でも素材はなかなかよいものです。


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シリンダブロックに手を入れます。
雰囲気重視ということで、余りにものっぺらの状態はさすがに苦しいので、フライスで「かつ」く削って面を出します。


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実物とは異なりますが、アダチのc57シリンダブロックを貼り付けていこうということになりました。


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多少なりとも雰囲気が出るはずです。



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中も面を出し直してから、被せます。



「ホワイトメタルに半田します」
あいかわらずですが、無鉄砲な施工です。
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えいや!

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出来ました。

4箇所同じように遣ります。

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で、上面はフライスで削ってまっ平らにします。
(写真無し)

煙室扉は真剣に。
ボイラ変形を直して騙しつつ
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ヘッドライトもスパイクモデルのLP42を取り付けて、ご希望通り点灯対策をします。

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もうちょっとちょっと前に取り付けたいのですが、点灯パイプの関係でコレが安全値でした。
余計な歪んだ穴を埋めて開け直し、ヘッドライト装着。
無論、煙突も正しい位置に修正しています。

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後は磨くのみ。

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飛び出しステイも取り付けるべきだったでしょうか。
また相談の後考えます。

煙室扉は割とよく取り付けられました。

直径が異なっていたので下のほうでごまかしているのですが・・・。

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シリンダブロックは都合1mm上っ面を削ったので、ライナーを入れて継ぎ目も表現します。
蝶番付けるまではやりませんでした。
ライナーは固定せず、挟めて半固定にしておきます。
妻面はもとのままですのでちょっと粗がアリますね。
コレは協議の末です。
ちょっと期待できそうな素地になったし、この素地を見てお客さんもディテールアップに意欲が湧いてくたということです。

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これが来た姿。
特に前面周りがプアプアだったので、相当、よくなってきました。
お客さんの施工部分も相当ファイトが湧いてきていただいたようです。

各線材を一弾補足したり、イロンナことをやる部分がありますね。




迷えるモデラーさんお助けシリーズ4

2013-08-18 22:53:51 | 空カテゴリーB
本日の患物です。

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お客さんのオークションから直行できたこの品。
HOスケールのC12で,かなり古いもののようです。

「動かない」
というお題です。

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既にゴムチューブははじけ飛んでおりました。

ソートー古いですよ?これ?

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あとで判ったことですが、50年積んでいたモーターとさよならします。
50年前の製品だったようなんです。


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ロッドがグッチャグチャです。

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ロッド関係ひん曲がりまくりです。

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外します。

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正しいと思われる姿に修正します。
シリンダーブロックがホワイトメタルの「四角い塊」
なんだこれは?

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まだ渋い。

とりあえず全部外しましょう。
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軸関係が完全に錆びていたので磨きます。

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完全分解までしませんが、まずは軸磨きをしましょう。

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まずまず転がるようになりました。


絶縁側集電が実に半田こってりだったので取り去ります。

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ダイナミックでしょ?

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新しい集電板をこしらえます。

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燐銅板にナットをおいて、ペースト半田を置きます。

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半田付け。

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どうですかね。
穴開けるだけより強くなります。

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1.4の太さのネジをウチます。

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こんな感じで組んで調整可能にしておきます。

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モーターはお客さんの希望でエンドウ・キャノンのCN16片軸強力型です。
従軸車輪はご希望によりプレートからアダチのスポークに交換しました。

結構大きなモーターです。

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エンドウのCN16用座金を加工して

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取付加工を施します。

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大きなモータとなります。

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まずまずの走りです。
本当はもって丁寧に各部を研磨したり手をかけたいですが、加工賃がバカにならないくらいになります。

連結はモデルワムのシリコンチューブです。

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で、どーもこれは昭和32年の鉄道模型社製品のようですよ?

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松本さんの著書にもない、古いもので松本さんの「鉄道模型考古学」でも後年製品の「みどりや」製品で文章のみで判定していくことになりました。

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あきらかにみどりやのものよりディテールがプアでした。

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文書からどうも、鉄道模型社のようです。


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決定づけたこの文章。
「側面のディテールがまるっきり表現されていない」
あ、決まった。
鉄道模型社製品だ!

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昭和37年製造のものだったようです。

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どこまで復元できるか。
お客さんと共に進めていきます。

これは相当なもんですが、何分、お客様所有ですのでお客様の判断が全て優先されます。

剥離と半田の修正、全体の歪み取り、後ろ従台車の左右振れない設計部分の修正、足回りのメッキや黒染めなどはしたいところですね・・・。
自分の裁量なら。



取材。客車のウェバスト 富内線富内駅

2013-08-13 20:50:29 | 北海道廃車体めぐりレポ
釧路客貨車区の特徴としてウェバストがありますね。
ミキスト列車のルールで、客車は常に貨車より後に連結しなければならなかったため、冬期間、基本的にSG管が繋がらず、そのままでは凍えてしまいます。
そこで、灯油燃焼ボイラを取り付けて暖を取っていた。
そういうわけです。

ウェバストとは灯油暖房装置のことですね。
気動車にはエンジン冷却水を引き込んだ暖房方式が主流になりましたがそれ以前の車は基本的にウェバストであり気動車には結構メジャーな装備なのですが、客車では基本的に北海道東部・いわゆる道東地域に見られる特徴です。

改造が結構ラフなため、取り付け位置に差違が相当あり、更に模型部品でも客車用には必ずある角型の小型燃料タンクも模型化されていません。
いつか模型化すべく取材に行って来ました。

あくまでウェバスト改造の一例にしか過ぎません。


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今回の取材車は、富内線富内駅に保存されているオハフ33-1568となります。
緩急車改造の1500番代ラストナンバーです。
もともとはオハ35-1053で、内地に居たものを昭和52年に北海道の転属。
オハ35-1502となって(何故か特別番号にならなかったはずの35系の変種番号として1501と1502だけ北海道改造番号を名乗ったらしい)、
更に僅か4年で緩急車改造。内地番号のオハフ33-1500番代(ややこしいけど・・・こっちの1500番代は「戦後型オハ35改造のオハフ33の番台とされていた)に組み入れられたもの。
らしいですよ。
廃車は昭和60年。
ドタバタの後半生だったようです
オハ35を北海道仕様に改造し、更に緩急車改造に際して道東の特徴の「横開きのただの窓サッシ」仕様、更にウェバスト取付。と、完全な「田舎もん」になった姿です。


トラやセキ、珍しい所では釧路に3両も相当後年まで残っていたワムフ100などと手と取り合ってきたであろう「辺境の客車」であります。
ご覧のとおり、戦後型オハ35系の特徴が生きており、一部で熱狂的?有名でった「スハ42で唯一別系列改造となった」スハフ42-523も台車以外は同一の特徴を持つものですね。
静岡で別の内容で有名だったスハフ42の軽量化実験車で何故か35系に編入されたオハフ33-630と真逆のものがあったのです。

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テールライトの飛び出しが「あ、やっぱり・・・」でありまして、強引に真正面を向かせています。
折れ妻だからしょうがないですかね。

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こっちは標準的です。

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手すりの参考。
意外と数多く生えています。


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台車はコロ軸のTR34
コロ軸のこれ様はオハ47に持ちいられていたコロ軸改造台車TR23Eがモデルでは著名ですが
違いはコロ軸の軸守の形が違うんです。
TR34は新製時からコロ軸なのでその辺りからくるものが所々異なります。
また、本体自体も上梁の肩部分が特に異なります。
どちらかと言うとサハ48の流電用などに付いていたTR36に似てるかな?


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TR34の北海道仕様ですから、発電機アームと発電機がこのように別付けされています。
おっそらくかなり少数ですよね。

あと、北海道向け改造発電機の取付でも、オハ35系のほとんどのTR23やスロ54では台枠マウントのギア式発電機がほとんどですが、TR34は台車マウントが多いという・・・。
なぜこんな変な知識があるかというと、店始める前に作っていた
http://blog.goo.ne.jp/komume1973/e/73698ffa8bdbbace9491f4bec4de50de
この記事でエライ大ミスしたのです。


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ウェバストはこれです。
HOではエコーやNではタヴァサからウェバストはあるのですが、どうもそれよりスッキリしたスリムなウェバストなんですよね。

これが2個付きます。

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裏から見るとこうなります。

左右でダクトの大きさが異なります。
おそらく気動車用のそれと違うっぽい・・・

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燃料タンクは1台搭載されます。
手前に伸びるのが燃料管。


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ぐにゃりと曲がる燃料管。

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燃料管は結構目立つ形で伸びています。
それは通し位置が低いから。

もちろん分岐して右に行くものと、奥に行くもの。

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右下が燃料管。
水タンクの下辺ギリギリの低い場所を突っ走っています。

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水タンクの這うように伸びる燃料管。

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ズズイと伸びて電池箱裏辺りで急旋回の燃料管。

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で、もう一個のウェバストにズボッと入っていく燃料管。

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燃料管が這う感じ。


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このように入っていく燃料管。


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ちなみに、燃料管はよく見るとこのようによく目立つ。
しかももちろん右にから剥いて降りている。
「灯油だから流れ考えて当たり前なんだけど」
ああ、なんと普通に考えると当たり前な所作でした。
ただ、タンクからウェバストまでストレーナー(水分&ゴミ取りトラップ)がなかった。
コレは意外だった。
おそらく。

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ウェバストのこの半円形部分がストレーナーかと。

あ、ガッチリ計測していますw

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MIKUNI HEATER

メーカー見っけ。
http://www.mikuni.co.jp/product/heater.html

株式会社三國製作所のMY系統の製品に間違いないですね。

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燃料タンクも汎用っぽいのです。
というか汎用でしょう。
ドコのメーカーかはまだ未定。


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大きさも計測済みですよw
丁度200リットルクラス(198リットル)灯油タンクでした。
北海道個宅用でメジャーなものの半分の大きさですね。
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これの半分。
200リットルだと普通家庭では半月分程度の灯油が入るものと思われます。

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ブレーキ室。
窓が本当に住宅用でした。
メーカーが北海道に有るメーカーっぽいアルミサッシ。

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オマケで解ったこと。
水タンク断面って、開けられたんですね。
掃除できたんですね。

ウェバストは
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左がトイレ側。
台車のすぐそば。
奥に見えるのが燃料タンク。

もう一つはこの点対称の場所にあります。
もちろん。
コレに伴い、結構機器移動しているのです。

それでは、ズラッと連続写真を貼り付けます。
それで位置関係を確認してください。

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こちら側面。
奥が便所です。

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ウェバストは左から4個目の窓下あたりですね。

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燃料タンクは右から3つ目と4つ目のマド柱下周辺ですね。

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車体の劣化によるふくらみが非常に気になるところですが・・・。


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こちらサイド。

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このようになります。
つなみに同じく保存されているスハ45はウェバストがない車ですから、割りと北海道では最後まで急行運用などに多く使われていたものではないかな?

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参考までこちらもサイドビューでした。

ドアが両方原形で特にこのスハのプレスドアは割と状態が良いドアでした。



迷えるモデラーさんお助けシリーズ3

2013-08-08 22:56:07 | 空カテゴリーB
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昨日の続きで。
8500型もモーターライズ化。

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材料は簡便にエバグリの177だけであえて作っていきます。


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立ち作業。
相変わらず。
レジ台工作。

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レジ台とは思えない、ええ、トンデモナイお店です。


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M101t同じ構造では高さが高すぎてコレじゃない感。
低めなきゃ。


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梁を全部上にしよう。


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改造変更したあと。


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まだまだモデラーとしてはありえない(腰高加減)ことになったのでもっと考えよう。

結局、フレームを一部薄く作りなおしたんですけどね。

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排障器は177をつないでネジ止め。
ネジ穴が活きました。



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できた。

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ここまで下がればもういいや。
車輪を日光の車輪に取り替えても良かったんだけど、大きな車輪が逆にプラレール的チャームポイントであるのと、お金かかるからやめました。

工作原料費なんやかんやで結構高級玩具になってしまいました。

次はササラ電車。
HMEフリーマーケットに間に合うかしら。


迷えるモデラーさんお助けシリーズ2

2013-08-07 22:17:15 | 空カテゴリーB
前に一度相談を受けていたもの。

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札幌市交通局が発売しているプルバック電車をHOで走らせる加工。
いつもながらレジ台で工作です。

早くホンマモンの工作テーブル整備が望まれるところです・・・。

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電気ドリルで

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ハトメを削りきります。

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ごりごりごり。

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バラし終わり。

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取り外したプルバックモーター。
もういりません。

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軸距離35mmギアを取り付ければいいんですが、インサイドが本当は付けたいけど・・・。

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とりあえず、はとめに1.7mmで穴をほじくる。
(あとであんまり意味はなくなる。)

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タップも建てた。
(やっぱりあまり意味はなくなる)

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油さしながらタップ立てる。
(くどいようだが意味はなくなる)

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加工終了。

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安直に花園&天賞堂のwb35を使う。

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プラ棒を

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組んでく。
原寸合わせ。


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こんな感じ。

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完成とな?

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楽ちんだぞ?

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ネジがなくとも「はまって」終わりだぞ?

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びゅーーーーーーーーーーーん!

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おわりだぞ!

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完成だぞ!

60分で出来たぞ!

おわり。

つまらないすぎるからインサイドで作りたいぞ?


トロリーライン社よりHO客車向け台車発売

2013-08-05 20:44:34 | 空カテゴリーB


うちの店とほぼ同時に始業された札幌の鉄道模型メーカー「トロリーライン」さんの製品がぼちぼち出始めているようなんですが、
今日はHO客車用台車を拜見。

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こちらがそれです。
HO製品では案外?なかった「TR40系」の台車だそうです。
確かにTR47でNもHOも代用していたようなものですね。

基本構造は、燐動板エッチングのバネ性のあるフレームに、ホワイトメタルの台車枠を取り付けるもので、
更にオプションでカツミの軸受メタルを装備するというものです。
お値段は税別4500円
日光エンドウのダイカストよりはお値段がかさむものですが

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この枕バネ周辺の立体感は素晴らしいものがありますね。

日光エンドウの見慣れた構造と一部異なる3点支持作動部分も興味深いものです。


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見る限りかなり枕梁貼り表現には気を使っていることが解ります。

メインフレームは燐銅を使うことでバネ的強度を利用していることが解ります。

ボスルタ部が日光のそれと同じく細いので、そこがチョット折れ曲がって輪抜けの可能性は否定出来ませんが、ワッシャーでも半田付けしましょうyか。

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裏返す。
ブレーキシューは実に巧みな構成で車輪と避けられており、極めてファインに見える奥まったシューが特徴であります。

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支持動揺は適度なものを持っています。

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早速当店にもサンプルが入荷。
まだ本入荷はまだですが、触りに来てください。
台車枕バネ周辺の構造は従来金属台車とはかなり考え方が異なるものです。

基本形式のTR40(スハ42など)のほか、TR40D(マロネ41など)ほか全6種のTR40台車を発売するそうです。
先行販売はトロリーライン本社カウンターで販売中でした。
残念ながら当面、TR40系6種のみだそうです。

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フジモデルより再生産なったマロネ41に如何でございましょうか。

このほか秋に向けて
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札幌市電a1200型塗装済みHO製品を30000円程度のお値段でリリース予定だそうです。

北海道には現在鉄道模型メーカが4社となっています。




迷えるモデラーさんお助けシリーズ1

2013-08-03 00:15:45 | 模型工作雑ネタ日誌
うちのお店には、
結構多くの「ヤフオクで買ったけど、どーしたらいいんだろー」という
販売店としては『おーい、そんなのうちのせいじゃないよー』
となりそうなものでも持ち込まれるのであります。

ええ、半分「今度はうちで買ってくださいね」オーラは出しますが
「で、どうしたんです?」というスタンスもあります。

で、今日の「迷える子羊」さんが入って来ました。

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これ。

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いにしえのカワイモデル「サハ100」でございます。
状態はさほど悪くありません。


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木の床ー。

あとはドンガラです。
500円だったそうです。


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何やら怪しげな床下機器「KTM5000」と書いてある物も掴んできたそうです。
200円だって。
ダイカストのM車のもののようです。
何かよくわかりません。

「そんなのご勝手に買われても、わたしゃどーでもいいんですが」(猛毒)

まぁ、しょうがありません。
「なんとかしたい」らしいので

こちらも時間のある時は「おまかせ調理コース」をほぼ強制選択いただき、
ほぼ勝手に加工を始めます。


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フライスに設置。

「え?T車に見えりゃいんでしょ?」
ということで。


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ガッガッガッガッガ ○三(・∀・ )"
フライスで削っていきます。
結構適当です。
ええ、「お任せいただいているんで」

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ガッガッガッガ

何度も薄く削っていきます。

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片面終わり。
ええ、結構ザックリ。

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両面終わり。
部品が部品ですから精度なんて出さないで時間経費低減優先でやってしまいます。
「金ヤスリで削るより楽」という程度。
精度を高めると、それなりの工賃をいただかないとやれませんので、「精度なし」でやりました。

「T車ならこんな感じだべ?」

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でも、木床板ではどうにもなりませんので

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店在庫の床板素材を

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長さをカットして、
ほれ。

まーサハ103っぽいでしょ。
詳しくはわからないけど、グーグルで適当に見たサハの床下機器っぽくなったなと。

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穴あけ加工して、
ネジを止めて、

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勝手にカツミのエースカプラーを取り付けて、フジモデルのボルスターをチョイスして

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元のネジを活かしてネジ止めして

台車を中古のふるーい日光DT22があったので「ちょいと違うけどいいかい?」ということで活用して
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新しくネジを買ってもらって完全組み付け。

できた。

どーだ。一人前のモデルに成ったぞよ。
「代用部品だらけだけど、ぱっと見、立派にサハ103になったでしょ?」



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作業は全て「立ちながらレジ台」でやっております。
(昼間ご来店のお客さんにはあまりお見せしていない光景です)

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工作時間1時間半程度。

お客様にはにこやかにお持ち帰り頂きました。
「まさか今日、形になると思わなかった」
そ~でしょ~そーでしょ。
あとのグレードアップはお客様がんばってくださいね!


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作業工賃です。
・金属カット 1ヶ所 50円
・穴あけ 12ヶ所 50円×12
・フライス作業 一切の精度なしのザックリ加工サービス価格500円
・他雑費 一式


えーっと、こういったことはほぼ毎日やっております。
お時間的には夜7時以降なら何とか出来ると思いますが、昼間のお時間であれば厳しいかもしれません。
また、ずっと見ていただいくことが必須のお約束をお願いしています。
(その場で部品や工作法などご決断いただくため)

「古い模型を何とかしたいなぁ・・・」という事が多い内容です。
「HOはどーやって加工するのかな?」というお手本的なものもあります。
(キットの雨樋をハンダするとか、失敗した部分の修正とか)

ご相談は前向きにお聞きいたします。