ある修理品が持ち込まれました。
ED17です。
動作不能ということです。
動作不能といっても・・・既に慣れた感じがしますので「動くことは間違いないことであり」
外見はいじらないという前提があります。
よく持ち込まれる状態の典型です。
解体。
実は下回りはこの後、全て解体してもっとばらばらにしております。
で、あっという間に全てのねじや絶縁材を補充、組み付け。
配線を全てやりなおしてあげると、すんなり快走して終わってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=1Nz89VTAqfI&feature=youtu.be
こちらにて既に動きました。
部品関連は全て分解清掃、脱脂、再注油。
組みつけに対してはねじすべて点検と適正なねじに置き換え。絶縁材の取替えを行っています。
ねじはともかくとして、段ねじや絶縁材、ギアなどがどうしても通常の市場にはないものばかり使うので、当店はその面で便利かもしれません。
交換部品代は300円で済みました。
施工技術料は別途お見積もりになりました。
このほかに、トミックスDD51の不動車もこの日は修理。
その前の日はKATO_DE10、トミックス_DE10各旧製品の不調車を
さらに同じ日に今回と同じED17の別固体を修理しております。
完全稼動に修理をしております。
こちらは部品交換をせず、修理のみで稼動にまで持ち込めたものですので修理技術料のみで終了しております。
おおよそ技術料は作業1時間当たり2000円程度を頂戴しております。
ブニャブニャとした超分厚い塗装を纏ったEF61は
モリタの青15号に塗装したところ、Nなら良いのですがHOだとちょっとくすみ過ぎて品がなくなってしまったので
コバルトブルーを足して焼いたら、どえらい派手になったので
一度研磨した図。
ヤスリスティックフィニッシュで表面を整えて、せっかくもう一回吹くのだから、やすり傷など全部研磨してしまいます。
再度調色し青15号に純色シアンを足す方法に変えたところ
いい色合いになってくれました。
焼き付けた塗装は平滑で綺麗になりました。
リアルな扱いより、頑強な塗装膜を目指したので、コレでもか!というくらいしっかりしています。
ただ、地味にランボードにメリハリ付けました。
これ、プラカラーです。
130度30分焼きました。
カッチカチです。
ブニョブニョとしている感じはまるでありません。
この当時は、塗装の平滑さもなく、サフェーサーの白が凸凹していたのです。
それがどうも「ブニョブニョ」としたイメージになっていました。
ただ、Nゲージでは相当に薄く吹き付ける自分ですが、
今回はあえてしっかり塗装膜を厚く吹きました。
Nならディテールが埋まるくらい。
扱いがかなりラフになると予想されるためです。
が、最初の頃のもとより薄いです。
どれだけ厚く塗っていたんだという感じかもしれません。
とりあえず、EF61は時間切れです。
来週に仕上げます。
黒の下塗りも3回めの焼付塗装。
下回りをコート。
塗装して焼き込みます。
プラカラーも焼付けするにあたり150度で更に高温にして焼きこむこととなります。
20分。
堪らん艶が現れます。
半ツヤ塗料も焼きこむとこうなるんですね。
モーターを取り付けます。
元ついていたモーターは、ボルスタと合致しておらず、
手持ちの
DV18Cというモーターが適合しました。
出っ張りが異なります。
つまり、元の状態は相当に出鱈目なことになっていたということです。
中間台車の接続がまだ「頑丈にしっかり」なっていないのですが、組付けがこのようになりました。
モーターはぎりぎりウェイトに掛かりそうですが、何とかなっています。
もっと車体中心に設置すれば、万全感が出てよかったかもしれません。
ただ、2モーターのするとこうなるのはメーカーの仕様です。
つまり設計からやっぱりなにかおかしかったのでしょう。
基板とプラ片を作ります。
このように接続できるように誂えました。
ここに床下梁のネジを活かして接続されます。
基板回路を組みます。
裏側はこのようになります。
設置。
スマートに整えられます。
集電配線。
メーカーの意図はまるで無視してやっています。
できるかぎりコードがないように。
ジャンパ栓作り。
割と簡単な作業です。
これでモーターに結線します。
結線はこのようになります。
4連のソケットはヘッドライト用です。
全部半田結線でもいいのですし、メーカー姿はそうなのですが、メンテンナンスを継続するに可能なよう、取り外し対応ケット基板が必要だったと判断しています。
極めてスムーズに走りが復活しました。
但し、ちょっとえづきます。
その理由は
床板の強度不足で、前が垂れ下がっているでしょう?
車体を組み付けたとすると、このようにやっと水平になる構造なのです。
いわゆるモノコックボディの強度ですね。
これでえずいてしまうんです。
これで下回りは全て完了しました。
次は上回りの塗装です。
石炭を積み上げて、水性カラー半ツヤで塗装。
まずまずでしょう。
ちょっと高すぎますね・・・。
底を削って低めました。
完成。
シンプルでも綺麗なC55が落成となりました。
シリンダー部分は部分塗装に済ませます。
塗装完了。
車体塗装完了。
EFと一緒に焼き付けました。
トラブルが発生。
正面煙室扉にも、アバタが出て再塗装するはめになりました。
またヘッドライトが割れていたのが折れました。
と、接着剤で取り付けられていた部品はまだまだあったようで、サイドタンク、給水温め器がダイキャストで接着でした。
給水温め器ランボードも含めて、焼付けするとどんどん外れていきます。
ヘッドライトは手持ちのロストパーツがったので、0.5mm真鍮線を穴を開けてハンダして、
それをダイキャストの煙室と扉に差し
カシメて更に接着。
ゴム系接着剤で今まで点いていた部品は全てエポキシに付け替えです。
何故か3回もアバタやぶつぶつが湧いてくる困ったことが発生し、4回目でようやく綺麗になるまで、塗装に苦しみました。
だいぶ作業を飛ばします。
写真取る余裕が失われていました。
お店やりながらバタバタとお客さんがいる中で作業していました。
お客さんごめんなさい。
かなり上の空でした。
ここまで来た・・。
色差しを各所かなりやり、ぱっと見で格好良くしました。
運転室サッシのウッドブラウンに。
ブライトゴールドで金色部分に色差し。
タッチアップ部分エアブラシなどイロイロ仕上げに入ります。
試運転。
なんと、逆走します。
なんで?配線変えてないぞ!
とここでお客様から貴重な知識をいただくことになります。
「このモーター。昭和末期の雑誌に、『結構な割合で逆相に間違って組み付けられたセミ不良品がある』という事実が有りますよ」
なんと、そんなバカなw
最初から逆に走行する仕様だったのか!!
というかそんな逆相モーターが多く流通したって事実が驚きです。
天賞堂棒モーターにはそういうトラブルがあったなんて!
ということで、逆相に改造します。
今度は大丈夫です。
いよいと終盤。
サイドタンクのアバタが気になります。
石炭積みオーダーがあったので、発泡スチロールで芯を作ります。
こんなかんじかな。
限界超えて積んでいたようですから・・・。
石炭はイリサワのカラフルバラストで安価に仕上げます。
石炭は硬化待ちですが・・・・
出来ました。
とっても綺麗に仕上がりました。
艶は文句無いでしょう。
半艶ですけどね。
模型的ですね。
実はブラックプライマーそのままなんです。
各部の色差しが効いているといいんですが・・・
保存機チックですね。
先頭連結器は手持ちの井門カプラー。
ドノーマルですが、綺麗に復元されたとともに、走行も相当良くなりました。
ディテールアップは殆どありませんが、端正なモデルになりました。
ぱっと見、かなり良くなりました。
とりあえずあとは石炭詰むだけで任務完了です。
来た時の姿。
ここからの作業でしたね。
パンタグラフもバラバラになりかけていた&畳めない。立たないので修復。
線材一本一本バラバラのパンタです。
結構しんどいです、
取れる取れる・・・。
どうにか片方修復。
もう一個はもっと損壊が酷いです。
あちこちが接着剤で固定されており、取れかかっている物ばかりで極めて面倒なことになっています。
まず塗装剥ぎました。
そうすると、四つ角のうち、3つ角の半田接合が割れて分離。
前面は辛うじてくっついている状態。
手すりが落下によりトンデモナイ形にひしゃげている図。
修復中。
完全修復は完全バラシにしないと無理なので、可能か限り修復。
手すりも復元。
スカートも落下して変形&取れていたので修復。
床板は全部剥いて磨いて、転がっていたウェイトもネジがないので・・・
M3Sネジなんだもん・・・それはなかった・・・。
底面が密着していないくらい荒れていたのでフライスで面を出します。
これで密着しますね。
穴をあけ直し。
二段堀して
木ねじで
完全に固定します。
ガッチリ固定されました。
床下機器障害もありません。
研磨して下地を整え
台車類も全て塗装準備します。
内部もしっかり塗装します。
ブラックプライマーで完全に塗装。
ブラックプライマーです。
強固に塗装下地が出来上がります。
全て塗装します。
オーブンレンジに放り込んで
110度20分焼きます。
これで焼付塗装になります。
ホカホカ熱々。
しっかりと焼きあがりました。
これを裏表2回繰り返して、下地が完成しました。
このあとは明日となります。
動画でちょっとだけ、現状がわかりやすくなればいいのですが。
https://www.youtube.com/watch?v=LW2kw5PuJ7s&feature=youtu.be
お店暇です。・:*+.\(( °ω° ))/.:+
まぁ、しょうがないです。
施工を続けましょう。
これには締め切りががっちりあるのです。
台車の構造変更をしていきます。
完全復元というより走行をちゃんとするモデルに作り変えていきます。
哀れバラバラ。
でもそうしないと走りません。
1.5mmドリルで3mm程度、孔を掘り下げます。
先端を平らに削った特製タップ(自作改造?工具)
を持ちだして
ねじ山を切っていきます。
こうするとほぼどん詰まり孔にもネジが切れます。
持っている補修用段ネジを(すんません、そこ居らに売っているようなもんではありません)
短く削って孔に合わせます。
それで組み付けます。
これが
ほら。
簡単に持ち上がるくらい、ヒネることが可能になります。
自由自在。
これで脱線はしなくなるでしょう。
0.4の燐青銅線を巻きつけてバネを作ります。
本当はバネがあったはずですが、「脱線するのはバネのせいだ」と最初のオーナーは考えたと思います。
で、バネを取り払っていたと思われます。
ただ、台車が根本的に歪んで渋い状態では、いくら台車支えバネを取っても、脱線が治らないのです。
そこで、最初のオーナーはこの車を諦めたと思います。
バネは探せばあるのでしょうけれども、費用がかかるので安価にするには制作すればよいのです。
ちょっと歪ですが、大丈夫。
ちゃんとバネが効きます。
で、組付けも完璧です。
台車に適切な自由度が与えられ、適切な構造に生まれ変わりました。
確かに、それなりの工具とそれなりのアイディアとそれなりの部品がないと修理はできなかったでしょう・・・。
最初のオーナーは著名なメーカーの普及品だったから、安心だったという想いを壊されて悔しい思いをしたことでしょう。
でも、90年代に入るくらいまで、鉄道模型は「手工芸品」「マニュファクチャライズ」でした。
製品ブレも結構大きく、こういった不幸なことがあったけど代わりもなく、さぞ落胆したことでありましょう。
「日本製伝説」は最近あまりにも要求が高すぎて、製造できないレベル、または製造する作業の方にはものすごい精神的負担の末に何とか出来てもミス一個あると全てが非難に晒される時代より、まだ、人間的であったような、気がします。
でもこのレベルであると、修理依頼すれば、「当時なら」対応してもらえたような・・・気がします。
但し、この時代のものはシンプルですから、現代でも「工芸的手法」でいくらでも復活させることは可能ですね。
現代製品は、正直、40年後直せると思えない・・・。
それは精工すぎたり専用部品や経年劣化材質があまりにも多いから・・・。
(樹脂ってなんだかんだ十数年で崩壊する可能性が大きいです。柔軟剤も抜けるので、逃れることは難しいですね)
さておき、
ちゃんと接地しています。
多少の凸凹もきちんと追随します。
完璧。
よっしゃ!完璧です。
ちゃんと走りだしました!!!
走行が上等なものになりました。
なんせ、パーツ類が摩耗していないので、走りがおそらく、当時の良い状態のままです。
致命傷は、解決出来ました。
あとは、軽く塗装して、剥がれたボディを整えて、お化粧をしてあげるのみとなりました。
38年前の製品は、初期インシデント状態から・・・・どうやら、復帰できそうであります。
ここまで作業時間、のべ8時間です。
お店に帰って、早速色々いじります。
安達製作所製品らしい、C55
かなり古いものですが、一見、妙に綺麗です。
松本吉之さんの著書によると、1976年昭和51年製品のようです。
簡易化を進めた普及製品で、かなりの部分がダイキャストとプラ部品という当時の「一般製品」だったようです。
シルエットはC55にしかみえない優れた製品ですね。
ただ、走りません。
さて、どうしたもんか。
既に38年が経過しているモデルですが、走行した様子が殆どありません。
このオーナー様の一連のコレクションを知っているのですが、ほとんどが走行をかなりしたものなのに、これはやたらと走行した形跡がありません。
「なにかおかしい」
そう思うのが、私の「感」です。
きっと、致命傷を負っているものではないか・・・。
見た目は先頭連結器すら取り付けていない、ちょっと部品類がゴム系接着剤はみ出し気味の「きれいなモデル」
なにか「おかしい」
モーターは、唸ったっきり、動きません。
唸っただけよしとしましょうか。
ギア開腹。
なんと、ナイロンギアには汚れひとつついていません。
つまり「ほぼ未走行」です。
おかしい・・・・。
普及品が部品を取り付けただけで未走行なのは、なにかおかしい。
普及品は安価だったから、ガンガン走って逆に摩耗でボロボロのものが普通だ。
それがこんなに綺麗。
お か し い 。
奥のウォームギアは・・・・?
ボディを外します。
ん?
とりあえず、ゴムジョイント経年劣化で交換決定。
そんなのしょうがありません。
摘もうとすると、・・・・ん???
ん??
んんん??
解りますか?
動いちゃいけないウオーム軸が動いているのがわかりますか?
ほら。
ね?
これ、こんな動きしちゃいけない。
ウォームギアが左右に動くなんてありえない。
嫌な予感。
(;゜д゜)ァ....
「オイルレスメタルが無い!!」
なんで?なんでなの?
軸がグラグラです。
でも、暴れた形跡があまりありません。
取っ払ってからほとんど動いていない。ってこと。
つまり、予想。
「新車早々、部品取りでオイルレスメタルがどっかに持ってかれた」
という、予想。
つまり、「新車早々部品取りになるような、もっと致命傷がこのマシンにはある!!!!」
うわーーーーーーー。
。・゜・(ノД`)ヽ(゜ω゜=)モニュニュ
それどこだよwww
ギアにカビが生えているって、初めて見た。
はぁ・・・。
カビてるギア。
気を取り直してチェック続行します。
フレームは、幸い曲がっていませんでした。
ダイキャストが曲がっていたら、修繕からはもう逃げるところです。
その致命傷ではないようです。
連結棒だけにして、転がします。
結果「ダメ」
位相がずれているようです。
ここは致命傷の一つでは有りますが、修正でけないこともない部分であり、またギクシャクしても走ることは走るレベルでした。
つまり、致命傷ではない。
第三輪のピンを取って転がします。
結果「ダメ」。
第二動輪を外してチェックします。
合格。
スム~ズです。
ということで真ん中のギア軸の位相がずれている。
3時間経過
やっと調整完了。
綺麗に転がるようになりました。
軸持ちも研磨。
バリ取り。
カビ取り。
ギアが潰れています。
唸ったのはここが潰れた音と思います。
オイルレスメタルが無いのはどうしようもないので、仕方なく、安達の現代版ギアボックスからメタルを持ってくるしかありません。
1200円位。
メタルがはまらない。
年代が違うからか、現代のほうが大きい。
ショウガナイから、ドリルレースで直径を小さくするように加工。
フィット。
チューブも交換して、修理完了。
実にスムーズに動くようになりました。
パーツ類はゴム系接着剤が劣化してポロポロ外れてしまいます。
安全弁も
接着剤だもん。。。。
とりあえず、劣化して外れてます。
出来る限りで修正。
こりゃ、上回りについては上掛け塗装が必要のようです。
軽く研磨して、上掛けで薄っすら塗装して終わりましょう。
塗装は最後行程です。
試運転したら、石炭車が脱線して歩みを止めてしまいます。
簡単に脱線します。
見事なくらい簡単に脱線します。
あ・・・これは致命傷的に脱線する・・・。
なんで?簡単な構造のはず・・・。
ひっくり返します。
台車バネがありません。
なんで?
台車が歪んでいること発見。
車輪が浮いてる。
しかも、普通の4点支持なら、これは地平に密着するはず。
つまり4点支持が効いていない?
おいおい!
4点支持の構造になっているのに、動く部分ががっちりカシメで組んでいて、それが「動く上にめちゃくちゃ固い」
つまり、チョットのはずみで、ネジレたマンマで固定されるから、車輪が浮く。
脱線する。
当たり前。
車輪も外せない構造。
ああ、工程省略のために、カシメでやっちゃったんだ・・・・しかもガッツリ強く。
だから、4点支持にならない。
歪んだまま。
ネジで組んでくれれば普通に治せるのに・・・・。
更に、ボルスタ板がゆがんでる。
曲がってる。
まっすぐにならない。
カシメがキツイのと、まっすぐにならない場所でカシメの力が掛かっているから、どうにもならない。
見ての通り、車体を支える部分が水平じゃない。
つまり「どこにも水平が出ないで歪んだママの状態しかなりえない」
これはあかん!
脱線しないわけない。
普通なら台車を交換しますよ。
ただ、これ、そういったジャブジャブ修繕部品を使っていい案件じゃないのです。
置き直してみる。
もうね、全然ダメだわ~
見たとおり、線路に全く乗る気配がないくらい、デフォルトで台車の歪みが消えない。
脱線するはずだ・・・。
これか?致命傷は・・・。
ただ、日光モデルか何処かの台車交換で終わるはずなんだけどなぁ・・・・。
さて、
台車交換すれば簡単なこの案件。
それは出来ないのでございます。
そうすると手段はひとつ。
「なんとかする」
そこを最大限考える。
つまりこの車。
・位相が狂っていてギクシャク
・炭水車が(前オーナー的に)謎の脱線を繰り返し
新車早々、動かくすことを諦められたモデルのような気がします・・・。
綺麗だから、コレクションからこの夕張鹿鳴館に「動態用」として配備されたものの、動かなかった。
そう、綺麗だから持ってくるのは、詳しくない方からすると「当たり前のセレクト」でしょう。
しかし「綺麗なバラには刺がある」
ということで、マトモに走らないから、飾っていただけで綺麗なのですよね・・・・・。
でも、なんとか走らせるのが、私の役割でありまして・・・・。
ほぼ新品。
ドエライきれいな棒モーターに注油だけして今日は〆る。
こんなにローターがきれいな棒モーター、初めて見た。
それだけ、走ることに諦められた車なんですね・・・
38年経って、元気に走ることが出来るか!?
本日、夕張方面よりお呼ばれしまして。
こちらの施設。
大正2年建築の北炭鹿の谷倶楽部を改装した「夕張鹿鳴館」様です。
こちらのナイトバーで使っている古い鉄道模型が動かなくなったのでメンテナンスをしてほしいという
ご依頼でした。
早速調査。
カツミのEF64 不動。
安達の初代C55 不動。
鉄道模型社のEF61 不動。
以上、全部不動。
全部不動。
まずカツミをばらします。
・台車ネジすっ飛んで紛失済み
・絶縁材一切すっ飛んで紛失済み
・モーターブラシ損傷
・配線ハンダ尽く腐食で損傷。
・連結器スットンで紛失。
・ヘッドライト不点灯。
以上、見た目よりはるかに重症。
台車が一個ぶらりと落下します。
モーターとインサイドギアのアタリを全部とり直して、台車ネジも補充して、台車磨いて、ブラシをお客さんから頂いた中古モーターと交換して補充。
配線ハンダ全部やり直し。
絶縁ブッシュはある取引先よりソコソコもらっていたものを使用。
ビッタリ。
配線は全部付け直し。
ダイオードが何故か破裂していたので「とりあえず」直結をこの後して、両点灯ですが修繕。
同じく中古品の謎の樹脂連結器を宛てがって、4時間も掛かって完成。
気持よく走るようになりました。
車体は然程悪くないのでこのままで。
塗装し直すことは必要なさそう。
まずは一台納品!
次。
鉄道模型社のEF61
既に40年選手と思われます。
いまや廃業した伝説的模型メーカー「鉄道模型社」の製品です。
他社製品がある以上、変な価値はありませんが「鉄道模型社」というだけで変なワクワク感がワキます。
・台車ネジ欠落。
・なんか全体的に歪み。
・通電ショート。
・ヘッドライト塗りつぶされ済み。
・とにかく動かない。
通電してもビクともしません。
内部は配線取れまくり。
セレンがあるから、ヘッドライトが本来点いていたのでしょう。
動くわけがない。
配線切れているもの・・・。
モーターは回ったけど、ノッキング&異音&異臭。
多分治るけど・・・・。
台車がショートしています。
なおかつ、車軸から分離していて、動力軸なのに空転します。
だめぽです。
ばらしました。
全部研磨します。
全て研磨します。
セレンはどうにもならないので撤去します。
しかもヘッドライト配線一切ないし。
消え失せているし。
何故かT側台車の方にウェイトが有ります。
無駄な死重ですね。ただ、製品がコレの様子です。
改良候補部分です。
台車を組みましたが、ネジを緩めて台車ステアする構造です。
段ネジではありません。
これでは落下して失せるのも納得です。
ここも改良点。
「詳しくないユーザーさんが長く動かせるように」するのが、今回やっておくべきことと認識しています。
仮組みしておかしいと思った。
さすが鉄道模型社。
「半端に超斜めにドライバー入れないと、ネジが回せない」
変な設計!
おかしな設計!
でもショウガナイ。
ネジ止め材を入れることも検討しよう。
緩んだら、オーナーさんが治せない。
実はここで時間切れ。
というのと、部品があまりにも紛失が進んでいるので店に帰って修理を決断。
ヘッドライトが塗りつぶされています・・・・・。
修繕項目。
カクテルお酒を飲みながら、眺める志向の場所なので、キラリとヘッドライトが付いたほうが良いでしょう。
レストアですが蒸気機関車に比べれば・・・・
来週、納品と次の打ち合わせに叉行きます。
屋根のランボードの色。
水色なんですよ。
北海道の特徴なんですけどね・・・
模型的に結構目立つシロモノです。
ドコモ無視されているんですが、この気色悪い水色がまた心地よいものです。
機器類は屋根と同色です。
変に塗り分けると却っておかしいことになります。
ランボードは水色なんですが。
182-0のデッキ側床下なんてあまり見ませんが
こんな感じ。
なんとタンクがあるんですよ。
その横にある四角い無粋なものはどうも排煙管の底部のようで、煤落とし箱でしょうか。
キロの妻面。
検査時のエンジン下回りの塗り分けですが
現在は基本が黒。
エンジン灰色。
太鼓が銀。
エアインテークっぽいものが黒。
レッツ塗り分け。
型式番号は、思ったより上方に有ります。
トミックスで完璧に再現されていますが、元々左右同じ加工窓があった車掌室は、このようなバージョンや。
このように原型だったり。
煙突長くて細い!
反対側は完全に潰されているもの。
カクカク窓のもの。
原型のもの。
なんて違いが有ります。
煙突が見えるくらい長いですね。
183-0は概して細く長いです
ここの窓の違いで原型・カクカク・埋められたもの。の3種類ありますよ。
方向幕の場所違いが、一部あります。
実に後天的で面倒ですね。
でもトミックスは一部を除き再現済みなのがすんごいです。
方向幕の違いは再現しきれなかったようで。
奥が原型。
手前がカクカク。
列車無線の有無も見逃せません。
原型は最期は1.2.3.4.5.6.16でした。
現在は3.4が動物園号に残ってますね。
白坊主さんこと104の妻面と屋根上。
通気口は板で埋めたタイプですね。
完全埋め込みとこの板埋め込みでほとんどが廃車になっています。
通風口が残ったのは183-1551~1554だけで、あとは全部何らかの形で埋められています。
182-100番代は全て板埋め込み。
そうそう、床下が灰色のまま廃車になったのは182-100では107だけでしたね。
角床下の筒は消火器入れでしょうね。
183-220は完全埋め込みですね。
183-506(406)も完全埋め込み。
排気管が角パイプですね。
あんまり例が無いです。
182-39も完全埋め込み。
キロ9も完全埋め込み
183-103は183-100で唯一完全埋め込み。
183-102は板埋め込み。
182-22も完全埋め込み。
182-901は板埋め込み。
183-2も板埋め込み。
ちなみ183-1は完全埋め込み。
182-2は板埋め込み。
182-1は完全埋め込み。
煙突チョット太くてテーパーが付いていてやや短い?
1.2に見られた特徴です。
3からは細くて長くて寸胴の物がついてます。
最後の国鉄色は妻面バラッバラだったのです。
183-217は完全埋め込み。
183-504は完全埋め込み。
500番代だけ排気管角パイプの様子。
右が182-501なんですが完全埋め込みです。
煙突にご注目。
183-1500と1550はこのように細くて短いものが付いています。
1.2と同じもののようです。
184-2は完全埋め込みに見せかけて、実は薄っすら板埋め込みです。
184-7は板埋め込み
唯一通風器が原型で残っている183-1553(1551-1554も)
182-18は板埋め込み。
182-15も完全埋め込み
煙突は182ですから太くてテーパーの付いたものが付いていますね。
非業の最期を迎えた182-9は完全埋め込み。
非業って、何がと言うと
謎の事故によりひっそり廃車。
右は182-227なんですが、完全埋め込み。
183ですから煙突は細くて長くて寸胴ものが付いていますね。
182-16は完全埋め込み
183-1502も完全埋め込み
で、182-500番代の屋上機器配置簡易図面。
キッチン製パーツを取り付けるガイドになれば・・・。
って、実にわかりにくいですね。
例のトラブル未だ緒がなく、事実上休車状態のキハ182-6001が苗穂に居ました。
折角だから撮影してみます。
テールライトが特徴ですね。
一体どういう時に点灯するのか謎ですが・・・・。
両エンドに有ります。
また屋根は思った以上に深いことが解ります。
パーツの関係はこんなかんじです。
こんな感じ・・・。
床下機器は183-500番代とほぼ同じですが、130キロ化(・・・と言っても例の件でもうソコまで出さないでありましょうが・・・)されているものです。
エンジンが2550番代と同じでしょうか。
だから、休車なのですが。
車端ダンパはありませんね。
ザキハの過去写真はこちら。
北斗に試験的に定期運用されていたことも有りました。
同じく、サロベツにも定期的に入っていた時期がありました。
決して模型的には宜しくないカットですが、逆サイドです。
ドア側の窓は小さくされているんですよね。
原型と比較すると、ホラって感じで。
トイレ側の窓も埋まっています。
あと、ザキハになるときに更にトイレ側の大窓も100mm小さくなっているとか何とか・・・。
判断つきませんけれども・・・。
あんまりいいカットがありません。
真剣に撮ることをしなかったので、ろくな写真がありません。