鉄道模型工作記録帳

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すごくどうでもいいスシ論

2010-05-19 02:02:00 | 模型工作雑ネタ日誌

工作は続いていますよ。

さて、ちょっと北斗星の食堂車、スシ24について、「あれ?」と思ったことを適当に並べてみたいと思います。
ググレカス的なハードスペックはWIKIなどを見ていただくとして。


すごく微細なこと、書いておきます。

北海道所属車は既にこの世・川崎の港付近を最後にから消えたらしいのですが、
そうなると改めて調査はもう不能。

てなことで。


スシ24-503の生きていた頃の姿。
地味に入れ替え中の両隣の車も鬼籍っぽいのですが。


これが妻面。
簡易運転台の痕は全くありません。
これは2007年の姿。
で、実は昨日の記事でスハネ25-501の帯がアルコン帯になって驚いておりましたが、この時期に同時に撮影したスハネ25-502はこのスシと同じく平凡な3本線でした。

同一番号ではないので確かな比較できませんが、ひょっとして縦金帯の入ったアルコン帯は最近かもしれませんよ。

503は大窓の上子のようにアルコン帯ですが・・・。

ちなみにスシについては最後まで横金帯だけでしたが、車籍復帰後年改造の508だけアルコン帯仕様の縦なしという特殊文様でした(調理室窓の開閉サッシが残ったのもこれだけ)。


これは東日本のスシ。
調理室窓の一枚が埋められて2枚ですね。


スシ24-507です。

地味に外観も3種類はあったことになります。


全体はないもののスシ24-501
このように調理室窓は501~503については固定化されていました。

内装の違いはもっと顕著だったことで有名です。

スシ24-501の車内です。
全体がダークブラウンの木目印刷フィルムが張られ、シェードは円錐形のランプ。
座席は大きめの角ばった形。


この椅子がなんとも場末のスナック感を満たしていますねw
スシ改造当初は簡素な白壁に緑色のモケット椅子、半分くらいは宴会が出来そうなロビーシートでした。
個室車輌連結構想はトンネル開業直前に決まったもので、それまでは開放寝台をメインに、従来的食堂車の意味で簡素に考えられていたためです。
結局、先行落成したスシは車内を大改造してこのように赤系のものになったのですが、記憶にある限り、改造当初の簡素内装で運用したのは、スハフ-スシ-スシ-スシ-スハフでトマムと旭川を巡った臨時列車運用だけだった記憶です。
逆に言うと、スシ24は14系混結用電源調圧器を積んでいたことになりますね。


改造時の目玉といわれたステンドグラス。


レジ周りにも木目が張られております。


で、508だけは一部異なり

こちらが508の内装。


椅子がまず異なります。
また窓上の間接照明カバーに文様が凝らされております。
良く見ると天井もクーラーが露出しておりません。
色々異なるものの、最も手が掛かった車が508だったのかもしれません。


つづきましてこれが東日本仕様の504~507です。
508と椅子が似ているようで異なります。

同じ調度品が無いほど異なっており、北海道のコテコテ装飾より幾分簡素です。

比較をもう一度。

北海道501


壁張り込みの色は木目オーク
形式プレートもありません。


東日本507

東日本車輌は会計レジ周りについては割りとシンプルな色合いと既成調度品です。

壁張り込みの色はパールシルバー

あと・・・
細かいことですが


北海道のスシの貫通ドアガラスは御覧のような文様と鉄線入りであり


東日本のスシは強化透明ガラスです。
すごーく地味な差です。


北海道スシが割と豪華風だと思っても、実は廊下は呆れる位シンプルであり、サシ481のままではないかと思うほど淡白です。
床もロンリウム系です。


一方、逆に東日本スシはここに張り込みを掛けてエントランスはこちらの方が雰囲気を作っています。


北海道スシの窓枠はサシ481のままであり、このような落書きもたくさん残されていました。
相合傘の落書きがあった車もあります。
昭和54年7月20日この車(501)は特急稲穂の食堂車だったんでしょうか?


これは506の厨房です。
電機コンロは3口中2個が辛うじてつかえるだけですね。
左一個にはスープウォーマーが乗っかって占拠しています。
この大きさからは恐らくレトルトの暖め直しようでしょう。
湯が張ってあって、湯を一定温度にしておく機械です。
そこにレトルトを突っ込んでおけば何時でも注文に応えられるという構造だと思います。
まな板や包丁が見当たりませんから、プレカットの真空密閉材料を暖めなおして、ここで調製するのだと思います。
サラダ油とコンロの状態から、プレカットされた肉を焼き上げることがしているように見えます。
フライパンはドコかな?


あとは900wクラスの電子レンジ、お湯ポット。


これは501の厨房
ビール関係と200Lクラスの冷蔵コールドテーブルが見えます。




で、その厨房から出てくる料理。
飯も保温箱で運ばれた炊き上げライスでしょうし、カレーはウォーマーの賜物。
サラダはプレカット食材と思います。


こちらも同じ調理器具で出来ますね。
パンは電子レンジではない食感でした。
トースターかな?


朝食はウォーマーボイルと魚はオーブンかなぁ?
魚だけ特定保留しておきます。
恐らくウォーマーボイルだと思うのですが。

あ、夢壊してます?
ごめんなさいねぇ。

でも、現実的にはやはりスピーディですし、なんせ衛生的です。
この場で下ごしらえからやるのは現実的にはいまや必要ない部分です。
昔の食堂車コックは車輌基地から下ごしらえをしなくてはならなかったというのはやはり過酷です。
現在は冷凍冷蔵環境が飛躍的に上がっているので、札幌と東京で食料基地を持つ必要もありませんし。

正直、昔、スシコーナーってありました(あったそうです)よね?
今なら食中毒が怖いですね。
定期的に冷房が切られて空気が淀む厨房で生もの調理など恐ろしい話です。

ピクトリアルで特集を読むと、本当に信じられない環境です。
勇気があるなぁと思います。
どれだけの供食をするかというロスの問題もありますし、今「ここで本格調理しなくてはならない!」というのは野暮ってもんでしょうね。
調製(ぶちゃけ、「暖めて皿に盛る作業」)も有難い価値です。

50年代中途まであった食堂車は概ね一品料理だけで、価格の割りに凄く質素な定食、ラーメンひとつとっても結構品質にムラがあるなど、意外とアレなモノでした。
いまは確かに煮込み系が殆どになるデメリットはありますが、現代の方がやはり現代にマッチしているかと。

「私のために」調製してくれる料理なのですから。


揺れる列車の中で、お皿に盛られた暖かな料理で舌鼓。
そんな最大の贅沢を頂ける列車が、なんとかもっと、ずっと残っていただけますように・・・。



   ↑現代の料理保存技術って凄いですからね・・・。


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