食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

続続、春遠からじ

2013年03月12日 19時44分11秒 | 日記

プチ春の続き

                  山小屋で自生 春蘭の花芽

                      ぽつりとスミレ

 

              外国産の黄色に負けじと白いタンポポ

                    春の風物詩、土筆


『トイレのないマンションⅡ』

2013年03月12日 19時40分31秒 | 日記

今朝の新聞は未曾有災害から2年を経過し、被災地各地で行われた追悼式の模様

や、復興にかける新たな誓いやら、大きく立ちはだかる課題を報じていた。ここでも水

素爆発で無残な姿をさらけ出している東電福島原発が大きな写真が目につく。

原発事故の影響で今でも15万人の人が避難を強いられており、生まれ育った故郷に

帰る目途さえない現実を改めて突き付けられる。

震災があり家の中は家具が倒れたりしたものの、住むには支障のない方、家の中で洗

濯物を干していたら『兎に角、避難せよ』の声に『一時的避難だろう』と思い着の身、着

のままで避難したら、そのまま2年も避難生活、おまけにいつ帰宅できるか不明。

15万人の人、たった一言で済まされる数ではない。山陰地方の主要都市の人が全て避

難した数と変わりない。こんなことが起こってしまい解決の目途もたたない。

何をどう考えればいいのだろうか。原発は廃炉にすると言う。それに要する歳月は30~40

年という数字が独り歩きしている。誰がこの歳月で廃炉できることを確約できるのか。誰も

技術的な裏付けを持てないのに勝手にこの数字を『希望的』なものとしているだけで無責

任だ。溶けた燃料棒を取り出す以前に汚染水問題を解決しなければならない。毎日400

トンの汚染水が溜まり続け、確か2015年には原発敷地での保管は満杯になるらしい。

このことを考慮すれば『汚染水処理のリミットが2015年ならば、それまでにメルトダウンした

燃料を取り出さないと、汚染水の保管ができないから原発以外の場所に保管しなければ

ならなくなる』しかし、この条件を満たすことは叶わない。

汚染水の核物質を取り除く技術は徐々に向上し、現段階では1つだけの物質が残るらし

い。これの除染が可能になれば汚染水の問題はどうにかクリアできるので望みを託した

い。どうしても除去できないなら、安全レベルまで希釈して海に流すことを検討しているら

しいが『背に腹は代えられない』をはき違えた暴挙であることは否めない。2015年のリミッ

トを越えたら汚染水は何処に行くのか。

原発政策が初めから如何に杜撰なものかは『トイレのないマンション』がそのものを言い当

てている。最初から原発で出る核のゴミを処理する場所や方法を持たないで運転を始め

た。事故や不都合がない時は誰も『核のゴミ』の行方や処理について関心を持たなかった

が、今回の騒動でその矛盾があぶり出された。

除染作業で除去した泥や落ち葉などを一時的に保管する中間施設の場所すら決まらな

い。それはその通り、最終処理場が決まらないのに中間施設を作ると、それが事実上の

最終処理場になることは明白だからだ。

追悼式で安倍総理は『教訓を踏まえ、災害に強い強靭な国づくりを進めていく』と述べた。

尤もなことだ。教訓をどう活かすのか、じっくり見させて頂く。


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