私は莫大な資産を預けているのではないし、経済活動で銀行と取引をしているので
もないから、題目のような大きなテーマについて語るだけの知識も経験も持ち合わせ
ていない。だがロッキーの妻エイドリアンの兄ポーリーの台詞を借りれば『沈黙しない
一市民』だから、一寸したことで偉そうに沈黙を破ってしまう。
昨日、旅行会社からの旅の栞に『ユーロを事前に準備して下さい』と書かれていた。
今まで、何度か外国に行っているがこのようなことは言われたことがない。昨年のトル
コだって経由地のカタールには朝6時頃に到着し、直ぐに多少の現地通貨を買うこと
が出来たから、国際都市のフランクフルトならお茶の子済々かと思っていた。理由はと
もかく、朝一で岡山発だからここでの交換も無理、と言うことで当地のリーディングバン
クに意気揚々と出掛けた。朝の早い時間帯だから窓口は空いていてユーロ交換をお
願いするがその返答に耳を疑った。
ユーロ買いは扱っているが売りは扱っていないとのこと。ついでにどこの国のお金を扱
っているのか聞いてみると、米ドル、韓国ウォンだと言う。今まで米ドルに替えたことは
何度かあったから、てっきりユーロくらいはあると確信していたのに。そして行員さんは
「中央郵便局はユーロを扱っています」と親切なご案内。
この銀行、以前は外為を何店舗かの支店扱っていたが、それも縮小されてしまったよ
うだ。仕方なしに、その郵便局に足を延ばし行って見ると確かにユーロの換金が可能
だった。ついでにどんなお金を扱っているかと聞くと、米ドル、カナダドル,豪ドル、スイ
スフランと出てきた。まさかの大逆転、スイスフランを扱っていると思いもしなかったから、
少額ながら直ぐに飛びついた。
ビックリしたなー。郵便局が業務の一旦と言えど地方リーディングバンクを凌ぐとは、私
の感覚からは考えられなかったことだ。郵政民営化で郵便局も民間企業になり立場は
銀行と同じだから、このようなことあってもおかしくないと言えば、その通りだがこの地方
では他を寄せ付けない『リーディングバンク』がねー。リーディングバンクだからと言っ
て何もかも全て網羅するのは難しいことくらいは分かるが、田舎にも押し寄せるグロー
バル化の波、外為で米ドルと韓国ウォンだけの扱い・・・・・
何とも言えないギャップにギャフン。このことを妻に話すと『逆みたい』の一言。