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食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『また3.11がやって来る』

2013年03月10日 19時09分14秒 | 日記

昨晩、遅くに大阪から高速バスで松江に帰ってきた。高速バス発着場の梅田は週

末と言うこともをあり、喧噪あり活気あり、しかし自分の居場所はどこにあるのか探す

ことすらできない。

少し移動しても高いビル群の隙間を縫っているだけで、違うのは看板の色や形で景

色を楽しむにはほど遠い。こうした中でないと生活感を味わえない都会暮らしの人た

ちだから、私たちより田舎の自然に憧れを持ち感動できるのだろう。

自分の住んでいる所は昔からよく言われる『住めば都』で、田舎の人が都会に馴染

めないよう、逆に都会の人は田舎の静寂の中では寝付けないなどあったりするが、

夫々にとって不都合なことではない。

それでも『遠くの芝生はよく見える』こともあり、行ったり来たりするのは楽しいことに

違いない。

到着後、食事を摂り行くところもないから、ホテルでTVをつけたら、3.11震災の近く

なので特別番組をやっていた。この日が近くなると新聞やTVでは、震災を風化させ

ない、復興に向けた取り組み、被災者の現状などを取り上げ災害一色となる。

あれから2年、災害の大きさからみれば復興のスピードは速いのか、遅いのか、順

調なのか、全く分からない。復興するにしても建屋だけを同じ場所で、高台移転で、

土地の造成をやり直し等々の条件が違い過ぎて一束には語れない。

復興予算はあるのに現地のニーズと合致しないから、そのお金が使えず復興は遅

々として進まないという馬鹿げた現象も起きている。復興予算の執行率は20数%と聞

いた。役人が権限を握り自分たちの思い通りに動かしている典型的な役人天国の姿

だ。おまけに復興予算を復興とは全く関係のない所でも使えるようにしたり、やりた

い放題だ。こうしたことの是正に被災地の首長だけが大きな声を出すのではなく、私

たちの代表としてまた僕として選んで貰った国会議員どもは、もっと本気になって働

け。復興の予算にさえ利権を求めて動くような議員もいるらしいから、国民は目をか

っぽじって注視すべし。

地震と津波被害に遭った地域での復旧ですら、問題は山積しており復興の目途が

立たない所も多いのに、福島原発周辺の地域では放射線による汚染という、決定的

な解決方法を持たない被害との闘いもある。

『住めば都』だった場所を取り戻すのに除染と言うまやかしだ。家や学校の周辺だけ

の放射能物質を取り除いても、家や学校の裏にある山林や森は除染の対象外だと

いう。こんなことで安心、安全と言われ『はい、そうですか』と言えないことぐらい分か

らないのか?

こうした地域は山林や森林が60~70%くらいを占める所が多い。政府も専門家たちも

文学的な表現で説明するのではなく、現実論を語って欲しい。『住めば都』を取り上

げられた人たちの気持ちをもて遊ぶかのように、希望を持たせるような説明だけはし

て欲しくない。


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