市役所から来年度の人間ドック/脳ドックの申し込み案内と共に、ジェネリック薬品使
用のお願い文書が入っていた。病院の案内所にも、こうした意思表示するカードが置
かれている。特許期間を過ぎた薬の後釜として開発された同等効果のあるものだけを
厚生省が認可するものだ。
効果は同じで薬価は安いとなれば文句を言うことなく、ジェネリック薬品を使うべきだと
思うし、病院が使用拒否の場合を除いて、処方箋の薬をジェネリック薬品に変えてもい
いことになっているらしいが、これもあまり普及していない。
5年ほど前の数値では日本の使用率は20%と先進国の中では極端に低いと報じられて
いる。この一件に限らず、何故、日本と言う国は外国と比較して、おかしなことが多いの
だろうと思う。少子高齢化で年寄りの医療費は鰻上り、この中の多くは薬が占めているこ
とは誰でも分ることなのに、多くの国民は無関心、国は無策。
安価な薬は利幅がないから流通させる側も熱心にやらないのか、積極的にやるとどこか
大手から圧力でもかかるのか知らないが利用に向けた取り組みは掛け声だけのようだ。
勿論、こうした薬を使うだけで問題が片づくはずはないが、大きな効果は望めるはずだ。
今はグローバル・スタンダードなるものが闊歩し、各国ともにウカウカしていると自分のID
を失いかねない。文化や国民性などを同じ土俵に乗せる必要は全くないが、国がどこで
あれ病気を薬で治す、予防することは同じである。
日本の外れているスタンダードが長年かけて作り出したものは、1000兆円以上にも及ぶ借
金だ。政治家は『外国から借金しているのではないから心配ない』なんてぬかす。馬鹿言
え、勝手に私たちを負債者にするなと返したい。
日本人だけの知恵で改善出来ないなら、外国の模倣でもいいから、身の回りに余りある不
都合をひとつでも解消して欲しいものだ。
昨日紹介の刺身用竹皿