食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『日中の事故処理』

2012年12月09日 18時05分04秒 | 日記

昨晩、祝賀会を終えて家に帰ろうと外を覗いて見れば、なんと雪が降り白くなっている

ではないか。初冠雪。今朝は更に白さが増し、屋根の上や車の上に積もり完全に冬の

到来だ。

幸い道路には積もっていないのでノーマルタイヤで問題なく運転は可能。ついこの前

までは暑いとか熱中症対策を万全にして、なんて言っていたのにもはや雪騒ぎ、しかも

師走に入り、師ではない私もバタバタと走るから直ぐに新年を迎えそうだ。

こんな寒い日には山小屋の薪ストーブが極楽への誘い、薪は沢山準備しているから、い

くら焚いてもこの冬は十分足りるはずだ。

小屋の食料入れからインスタントラーメンが出てきたので、久しぶりにここで食べることに

しラーメンづくりを始めた。熱々のラーメンを食べながら横にあった1月23日付の古新聞

が目に入った。『中国高速鉄道事故の幕引き』という見出し。

日本でも大々的に報道された、事故の痕跡すらも消し去ろうとした当局の姿に中国国内

でも大きな批判、避難の嵐となった。結局、報道規制されてしまい犠牲者の声はおろか、

原因調査の過程なども闇に葬られたようだ。

その幕引きは制御設備の重大な欠陥、鉄道省の不十分な管理、落雷後の誤った対応な

ど複合的な人為的ミスとされ54人が処分された。

日本と事故に対する考え方の違いを理解することはできないが、責任をとらせ処分をして

幕を引いた。本当に原因調査されたのか否かは不明のままで、事実としては例の列車は

放置されたままで調査された形跡はない。こうした一連報道を日本人は『中国流』を蔑視

するように注目していた。日本は大きな問題が生じた時、原因究明には熱心に取

り組み愚直なまでに対策をとらないと気が済まない性分だが、肝心の責任をとるところに

なると全くいい加減だ。3.11で壊れた原発の原因は究明に至っていないにしても、あのよ

うな悲惨な事故を起こしておきながら、企業、行政府などが責任をとることないだろう。

例えば、東電が緊急とはいえ勝手に汚染水を海に流した。これは罪にならないのか。処罰

されないのか。近隣の韓国、中国、勝手に放射線物質を日本海に廃棄していたロシアにま

で海を汚染させたことに大きな懸念を示していた。この種のことに限らず何事があっても誰

も責任をとらないJapanが中国の高速鉄道の事故処理で中国のことをとやかく言えるのか。

私は親中国でも反中国でもない。中国の途中経過、結論に納得のいかないのはよく分かる

が、中国は責任をとらせている、ここの違いは大きいと思う。古新聞の記事を読みながら、ふ

と責任について思った。

 

                         祝賀会で飾られた花器


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