食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『日本は虚偽だらけの国か』

2012年12月05日 17時36分58秒 | 日記

先般、ジェネリック薬品のことでこの国の在りようを嘆いていたら、今度は笹子トンネル事

故で多数の死者を出してしまった。明確な原因はこれから為されるであろうが、アンカー

ボルト(実物はケミカルアンカーとの報道)の経年劣化らしいとの情報もある。

更に驚いたのは『天井部は5mもあるから、ハンマーで叩いての打音検査はしていない』

この説明だ。まず、基本設計をした時点で耐用年数を計算し部材を決め道路を作る。現

場では経年劣化の有無を点検しながら本当に耐用年数まで使用できるか、基本設計時

にはなかった条件や変化を確認しながら安全を確保していく。

なのに作ってから一番負荷のかかる部分の点検をしないで、5mもの下から薄暗い個所の

腐食やクラックを目視点検だけで安全としてきた。NEXCOの点検要員は(どうせ、こんな大

変な作業は外注に出してるんじゃないか)アフリカの現地人のように皆な視力が2.0くらいも

あり、どんなところでもバッチリと見えるのか。こんな基本中の基本すら抜けているとすれば、

どこに安全だと信じられるものがあるのか。

高速道路は維持管理していくために料金を取っている。集めた料金はNEXCOの社員を養

うためではなく、安全・安心のためのものということを忘れているようだ。老朽化云々でお茶を

濁して欲しくはない。これから原因究明に向けて調査は進められ徐々に状況報告をされると

思う。

こうした阿呆のような話、昨年の3月に聞いたな。言い訳、責任逃れを堂々とへ理屈をたれな

がら、援助だけは権利だと、しっかり受けても知らん顔。何かが起こると必ず法整備や仕組み

などに不備が見つかり、何一つとしてまともなものがないではないか。

公共物の老朽化問題は1~2年前にマスコミの片隅、本当の片隅で論議されていたがそれっ

きりで、真面目に取り上げられることはなかった。悲しいかな誰かが犠牲にならないと何事も問

題視されない哀れな国なのか日本は。

これから論議されるであろう『都会の公共物、特に道路や橋は老朽化が進み、改修に公共予

を振り替えるべき』についても一言言いたい。

こちら田舎では自動車道すら整備されていないし新幹線のしの字もない。それなりのものを早

作ってくれ。都会は今まで十分な便利さを享受してきたではないか。

都会VS田舎の戦争をするつもりはないが、こうしたものを政争の具にしてきた日本の政治の行

着いた所が今だ。


リンク