R45演劇海道

文化の力で岩手沿岸の復興を願う。
演劇で国道45号線沿いの各街をつないでいきたいという願いを込めたブログ。

体が足りません。

2007-01-18 21:48:30 | インポート

 稽古は順調に進んでいます。煮詰まってブルーになる役者が出てきました。やっぱり張り詰めた稽古をしていけば、そういう役者も出てきます。今日、嬉しかったのは、『ちょっと、頼む。』の一言で、ほかの役者がフォローしに行ってくれたことです。チームとしてのまとまりができてきた証拠です。

 しかし、裏方はピリピリしてきました。演出が描いたラフスケッチをもとにして、寸法を決めて、設計に起こせる人がいないということで、あぁでもないこうでもないと、議論が始まっています。演出が、寸法まで出して仕事の段取りを決めればいいのですが、そこまでしてしまうと、自分がいなくなったときに、また同じことを繰り返してしまうことになるので、どこまで手を出すべきか迷っているところです。まぁ、私が全部してしまえば、指示系統も一本化しているので問題も無く、参加者がみな楽しくできるのですけれども、楽しさをとるか、人材育成を取るか…。迷っています。

 照明の全体構造図は描き上げました。これは、今までより一歩踏み込んだ、照明プランを築きあげたいという願いで、創って見せれば、誰かがやれるようになるという考えから提案してみました。これを描くのに3時間はかかっています。

 今日は、舞台の大道具の細かな寸法を出して、できればミニチュアのセットを作ってみようと思っています。

 ここにいらっしゃっている皆さん。演出は役者に稽古を付けるだけではないということをご承知ください。私はやりすぎかもしれません。でも、できることは自分たちの手でやって演出を助けようとしている人たちが出てきているのも事実です。

 体が続く限り、今回は妥協しないで最高の舞台を創ります。今年の市町村民劇場は釜石が圧倒的に良い出来だという舞台を見せて、他の市町村から勉強に来るほどにしたいものです。