ホリスティックヒーリング宙『心の扉を叩いてみたらきっと何かが見えるはず聴こえるはず』

ホリスティックヒーリング宙(sora)のヒーラー&臨床心理カウンセラー株本のぶこが心・心と身体について綴っています

それぞれにあったカウンセリング

2009-09-03 12:47:56 | 心・身体・癒し

一か月ほど前から、毎週ルームに通ってきている方がいる。

数回のセッションを終えたところで、ある問題が生じてきた。

その具体的な内容は、個人情報にあたるので詳しくは述べられないが、カウンセラーが考える以上に、クライエントの心理状態はデリケート、過敏な状態にあるのだということに気づかされた。

例えばそれはカウンセラーが何気なく、洞察を促す意味で投げかけた言葉が、カウンセラーとの信頼関係を危うくさせるほどクライエントに響いてしまったということだったり、セッションの記録をどう取るか、残すかという問題であったりするのだ。

おそらく心理的にも、精神的にもある程度余裕があるクライエントであれば、自分が発言したひと言ひと言に過敏になることはないであろうし、かえって「自分が何を話したかを残しておきたい」、聴きなおして「自分はあのときこういう気持ちでいたのだ」と再確認したいという気持ちになることが想像できる。

しかし、クライエントによっては「自分の心のなかの汚れたもの、ドロドロしたものを、たとえどんなかたちであろうとも、残したくない」と強く願い、もしそれが叶わないのであれば「話すこと自体できない」というケースもあるのである。

カウンセラーとクライエントが密室のなかで話をする。
そのとき起こるすべてのことを、さまざまなかたちで記録することには、双方の安全を図ると言う意味合いもある。

だが、それよりも尊重されなければならないのは、カウンセラーとクライエントの間の信頼関係であり、クライエントが自由に何でも話しができる、話したいと思える場所。時間と空間を確保することなのだということを、私は今回のセッションで改めて考えさせられた。


カウンセラーだけでなくクライエントのなかにもある「カウンセリングとはこういうもの」というイメージのなかでの枠。
その枠によって、クライエントがカウンセリングを受けることに躊躇したり、中断したりしなくてすむように、カウンセラーはそれぞれのクライエントにあったカウンセリングをしていく必要があると強く感じたのだった。

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