お待たせしました! 2月からスタートしました、
心理カウンセラーであり
(財)国際花と緑のセラピー協議会理事長 青山克子先生
&
書くセラピスト 株本のぶこの対談
書いて心を癒しましょう 今日は第6話です。
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第5話は書くセラピーが実現する直接のきっかけとなった、
2011年1月に開催された遺言セミナーで「心に残る文章を書く」を
テーマに、講師を務めたときのことを中心にお話ししました。
今回は、対談のメインテーマ「書くセラピー」のまさに「書く」ことに
焦点を当て、拙書「たおやかに生きる」の出版までの経緯と、
学んだ事などを中心にお話を進めていきます。
それでは、スタート
第6話 【本の出版】
青山 株本 よろしくお願いします。(以下青山=青、株本=株と表記)
青 のぶこさんは、著書「たおやかに生きる」をご出版されていますが、
書くということと直結してることにお思えますので、この辺りのことを聞
かせてくださいますか?
株 以前から漠然とですが「いつか本を書きたい」と言う思いがありました。
ただ、自費出版となると、費用が結構かかるので、躊躇していたんです。
青 そうだったのですか?
株 はい。それが、たまたま心理カウンセラーの認定先である、日本カウ
ンセリング協会のセミナー紹介のブログに「本を書く」という講座を見つ
け「これだ!」と思い、すぐに申し込みました。
青 あー!すぐに申し込んだのですね!その時、どんなことを思いました?
株 これは夢を実現するチャンスかもしれないなと思いました。実際、講座
案内によると、費用がそんなにかからず本を出すことができると書いてあ
って、しかも、その仕組みがきちんと書かれていたんです。だったら受講
してみようと…もしかしたら本当に出版できるかもしれないな…と、そんな
ことを思いました。
青 また、夢の実現が近づいてきたんですね!実際に講座に行ってみて
どうでした?
株 講座となっていたので、きっとたくさんのひとが来るのだろうと思ってい
たところ、集まったのは数人。しかも小さなビルの一室で…正直、ちょっ
と不安になりました。
青 ふーん…
株 でも、よくよく話を聞いてみると、講座の講師は編集者兼ライターさん
で、ある専門学校の、作文の講師もしている方ということで、これは大丈
夫だろうと通い始めました。
青 それはよかったですね。ところで普通の出版の形態とはちょっと感じ
が違うようですが…
株 具体的にはインターネットで注文を受けて販売する仕組みを利用した
ものです。それを請け負っている出版社に原稿を送って製本してもらい
ます。
青 そういう方法があるんですね。
株 はい。ただ、インターネット販売のみなので、書店に並ばないのがちょ
っと不便なところです。
『たおやかに生きる』
↑
著:株本のぶこ
オンブック出版
【ブログに書いていた】
青 確かにね…で、実際にやってみてどうでした?どんなことが大変でし
たか?
株 原稿はブログにすでにアップしたものを加筆修正したり、新たに書
いたりしながら進めていったのですが、編集者の方が結構厳しくて…
読者層はどこをターゲットにしているかから始まって…
青 へぇ=…本を出すことは簡単ではない…一大事業ですよね。
ある意味「覚悟」のようなものを持って出かけたのぶこさんであっても、
厳しさを感じたんですね。
株 「この文章では意味が伝わらない!」とか、「読者をひきつけるには
これではダメ!」とか、「原稿が重複している!削りなさい!」とか、色々
アドバイスされました。
青 それは結構…誇張なご意見ですね…(笑)キツかったですねー!大
変でしたねー!
株 ええ、覚悟はしていきましたが、それでも「こんなに大変なのかーー
!」って思いました。途中で何度も「大丈夫かなーー」とも思いました。
青 そうですか。
【たおやかに生きる】
株 一番頭を悩ませたのは、「あなたはこの文章で、いったい何を伝え
たいのですか」と常に問い掛けられたことです。
青 なるほど。そこが一番重要ですものね。でも、セラピーとは形がない
ものなので、本当に向き合ってないと、そこが出てこないですよね。
だから苦しかったんですね…。
株 はい。何度も書き直しをしたのですが、時々めげそうになると、その
度に編集者の方から言われたのが、「自費出版だったら、このままで
いいんですよ。そうしますか?」との言葉でした。
青 自費出版…ですか?
株 「そうすれば、何度も書き直したり、苦しまなくてもすぐに出版できま
すよ」と言われて…この言葉は結構キツかったですね。
青 キツかったというと?
株 「自費で自分が楽に書ける」ということは、単なる自己満足になってし
まう。それでは、読んだ人の心の中に癒しが生まれるような書籍にはなら
ない。そんな本は出しても意味がないと思ったからです。
青 なるほどぉ!そう思っていたら、確かに「自費出版では?」という投げ
かけにキツさを感じてしまいますよね。
株 自費出版すれば、それjほど厳しくダメ出しされず出版できるわけです
から、ある意味、ハードルは低くなるわけです。
でも私はそれをしたくなかった!
青 なるほど。
【スランプと自己開示】
株 予定では、半年くらいで脱稿するはずだったのですが、途中1か月く
らい書けなくなっt時期があり、どうにかこうにか1年かけて完成させまし
た。今になって振り返れば、自費出版にしなくて良かったなと思います。
青 1か月書けなくなるとは、かなりなすランプに陥ってしまったように思う
のですが…
株 はい。赤裸々な自己開示がかなりあったので、その躊躇と苦しかった
昔を思い出して、よく泣きました。それで途中で書けなくなってしまうこと
が何度もありました。
青 そんな想いをしてでも、1年かけて書き上げてみて、どんなことが得ら
れたと感じていますか?
株 1番は、本を書くのは才能ではなく、ただただ根気だなということを身を
もって実感できたことです。逆に言えば、根気さえあれば本は書ける、そ
んな風に思いました。
青 根気ですか。
株 それと読んでいただいた方々皆さんに、分かりやすい、読みやすいと
言ってもらえたことが、何より嬉しかったです。
青 確かに何かを成し遂げるには、根気が必要ですね。また、自分と向き
あう勇気も必要ですね。
株 あとは、やはり途中で諦めない、投げ出さないことが、夢の実現の可
能性を開くということでしょうか。
青 そうですね。
株 出版からもう何年も経ちますけど、時々、見ず知らずの方から「本、
読みました」と言ってもらえると在り難いなって…書いた意味はあった
のかなと思います。
【自分自身への開放(解放)】
青 本を書いたことで、たくさんのことを得られたわけですが、このときの
体験で、書くセラピーに繫がる何か…見出したというか、気づいたこと
はありました?
株 そうですね…書いていく、しかもそれを開示していくなかで、書くとい
う行為は、実は開放(解放)されるんだなということにも気がつきました。
青 開放(解放)です。
株 自分をさらけだすというか…怖いという感情も、確かにあるのですが、
それを乗り越え、時には涙を流しながら書いたあとに、解放されていた
ことに気づいたり、書いていく過程で、今までまったく気づかなかった自
分に気づけたりということがありました。
青 それは大きな気づきでしたね。他になにかありますか?
株 書くというのは、話すのと違っていつでも好きな時に、自分のペース
で書けるというのがよい点ですね。
青 それは本当にそうです。誰にも気兼ねなく、自分ひとりでできること
ですものね。
株 相手の反応によっては、こんなことを話していいのだろうかとか、ちゃ
んと聞いてくれるのかな、受け容れてくれるかなと思ったりして、なかな
か自分をさらけ出せないこともありますし…
青 ええ。
株 それが、相手がいないということで否定される心配がない。どんなこと
を書いても相手を傷つけることがない、気兼ね無く、安心してできるとい
うのが書くことの利点であり、自由に書けることが、心の開放につながる
のではないでしょうか。
青 そこがひとりでできる、1番の利点かもしれないですね。
株 たとえば日記を書くという行為も、そこに繫がっているような気がしま
す。
青 そもそも日記とは、そういうものでしょう。
【話すことはエネルギーが必要】
株 それに比べて、話すという行為は、結構なエネルギーがいるなと感じ
ます。
青 たしかに。疲れていると声も出したくない気分になるときがありますよ
ね。
株 そのうえ自分の内にある、あらゆる思いを他人に吐露するわけですか
ら痛みも伴くでしょうし勇気もいります。
青 そうですね。
株 話す、それだけでもエネルギーを使うのに、それプラス相手のことを
思いやったり、相手の反応が気になったり、話し終わった後も、ついつ
いこんなことを話してよかったのかなとか、話さなきゃよかったみたいな
気苦労や、後悔が生まれたり…
青 なるほど。
【自分で自分を癒す、究極の癒し】
株 書くというのは、そうした気がかり、気苦労がなくてすむ…そのぶん
本当に心が解放される時間なのかなと思ったりします。
青 自分で自分を癒す…究極の癒しですね。
株 そういったことからも、書くことは、元気な時よりちょっと疲れたな~、
ひとと話したくないな、でも心のなかにあるものを吐き出してスッキリさせ
たい、というときにも最適なツールではないでしょうか。
青 なるほど!対談も第6話が終わり、のぶこさんが書くということを通し
て出版し、書くセラピーの根幹となるところのお話を聞かせていただき
ましたが、いよいよ佳境に入りましょう。
第7話では、書くセラピーの具体的な事例についてお話しいただけますか?
株 もちろん!よろしくお願いします。
いかがだったでしょうか。
対談も回を重ねるごとに、私自身思いがけない開示をさせていただく
場面もあり、改めて今までの自分を振り返っています。
次回もどうぞ皆さま、お楽しみに!
書くセラピー スペシャル企画
心理カウンセラー(先生)×書くセラピスト対談がスタート!
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