なつの天然生活

うつ病の寛解を目指す なつの暮らし。日々の喜びと悲しみ、美味しいお店、パンやお菓子、小さな庭のこと。

出光美術館 没後50年 ルオー大回顧展

2008-06-14 | お出掛け

今日から、東京は丸の内、出光美術館で始まった「没後50年 ルオー大回顧展」に行ってきた。
20世紀を代表するフランスの宗教画家、ジョルジュ・ジュオー。
多くの美術館でその作品を目にしたことはあったが、
ここまで、多くの作品を一度に見たのを初めてのこと。

銅版画集「ミセレーレ」、連作油彩画「受難(パッション)」。
特に、この約100点余りの作品の前では長い時間を過ごした。
深い感動の前に、語る言葉を持たない自分が本当にもどかしい。


苦悩、絶望、ひと筋の光、救い、安らぎ、静寂…。

一枚、一枚、自分の中に深い深い思いが沸き起こっていく。
私は、絵の前で、ホロホロと涙をこぼし続けた。


 「ミセレーレ」 より   神よ、われを哀れみたまえ、あなたのおおいなる慈しみによって 1923年

                                   出光美術館
                          没後50年 ルオー大回顧展 
                     2008年6月14日(土)~8月17日(日)

*出光美術館には、入館料の「障害者割引」制度がありませんでした。
   ハンデキャップを持つ人が外へ出るきっかけのひとつとして、官営、民営を問わず、多くの美術館が採用している
 この制度が設定されていなかったことに、
出光の企業姿勢の一端を感じた気がして、深い失望を覚えました。