半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

複雑な思いが交錯

2007年05月08日 | 信州の風林火山
(壮絶無惨な奮戦があった志賀城跡)

 NHK大河ドラマ「風林火山」を観光に活用するか否かで、佐久地方で対応が異なっている。

 大河ドラマで取り上げられると大きな観光資源になるとして誘致活動も活発とよく聞くが、風林火山ではそのほとんどの舞台となる信州、特に佐久地方では複雑な思いが交錯する。
 方や観光に活かそうと熱心な小諸市や南牧村、方や侵略された史実を捉え積極的な観光PRを控える佐久市。

 小諸では観光協会が中心となって「山本勘助ゆかりの地」として勘助が築城した小諸城(懐古園)を積極的にPRするため“のぼり旗”を数百本市内の各地に立てて盛り上げたり、風林火山にちなんだ各種イベントにも参加をしている。
 南牧村でも信玄初陣の地「海ノ口城」が2月にドラマで取り上げられたことから役場も国道沿いに大きな看板を建てて観光客を見込んでいる。

 一方の佐久市では、北進策をとる信玄の前に立ち塞がった志賀城の笠原清繁や内山城の大井貞清などが武田軍との壮絶無惨な戦いを繰り広げ、ついには攻め滅ぼされたことから積極的なPRはしていない。
 例えば武田軍の「志賀城攻め」では上州からの援軍を小田井原の合戦で破り、3000人もの首を城の周りに並べ、戦意を失った城主ら300人は討ち死にしているなど悲惨な史実が多い。

 先日の佐久バルーンフェスティバルでは、佐久の観光協会も「佐久の風林火山」というパンフレットを配布していたが、その内容は他の地のものとはだいぶ異なるものとなっていて、複雑な思いが滲み出ていた。
 反対に小諸で行なわれた浅間山開きで観光協会事務局担当者に風林火山の観光への影響を聞いたところ、4月29日放映のドラマの終わりに風林火山所縁の地として小諸が紹介されたこともあってか、このGW中の懐古園への観光客の来場者数は例年の2倍に昇るという。

 「風林火山」を観光に利用するか否か、それぞれの複雑な思いが交錯している。




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