「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

マイケル・ムーア

2007-06-27 06:32:09 | Weblog
『華氏911』で一躍世界的に有名になった映画監督です。
9・11以降のアメリカのイラクに対する攻撃をブッシュ大統領の個人的な問題も含め痛烈に批判した問題作です。私も当時見に行きましたが、特別感動したとか、素晴らしいとかでなく「こんなものだろう」ぐらいの感想でした。
このマイケル・ムーアが新しい作品を発表した、米国の医療保険の問題点を告発したドキュメンタリー『シッコ』です。
題名の『シッコ』とは俗語で『倒錯した人』という意味らしいです。
ムーア自信が国民皆保険制度のあるカナダ、英国、フランス、キューバを訪ね、その実態を米国と対比させながら、世界一の富を抱えながら大多数の国民に貧困な医療しか施せない米国の現状を告発しています。
ムーアの矛先、保険に加入していても保険会社から医療費の支払いを拒否され、莫大な負担を強いられた人達、支払いが出来ずに医療機関から追い出される人たち、人命よりも会社の利益を優先する医療保険、製薬会社、そしてその献金にまみれた議員に向けられている。
米国では今、遅まきながら国民皆保険制度を導入する法案が下院に上程れようとしています。
前作より期待が持てそうです、日本での公開はまだ決まっておりません。
一方日本では国民健康保険の相次ぐ値上げで保険料の払えない人たちが続出しています。
その数は460万所帯(18.9%)におよび、国民皆保険制度が崩れようとしています。