『ふるさと自まん 「じゃこ天」(愛媛県宇和島市)』(機関紙自由民主、平成24年2月28日付けより抜粋)
「見かけは悪いが味は最高」 色黒のじゃこ天は今や全国区
衆議院議員 山本公一
「見かけは悪いが味は良い」
人間でもありそうなことですが、私のふるさと・愛媛県宇和島市の自慢の「じゃこ天」にぴったりの表現です。
古くから水産加工業の盛んな地域で、色白のカマボコ、色黒の「じゃこ天」。一方は正月や祭りのとき、片や日常のおかず。
それが今や、「じゃこ天」は完全に全国区となりました。東京の居酒屋の店頭の看板に「宇和島じゃこ天あります」というのを目にすると、うれしくなって入ってしまいます。
よく「さつま揚げですね」といわれますが、似て非なるものであることが、やっと知れ渡ってきています。一番おいしい食べ方は、ちょっと炙って醤油をかけた大根おろしと一緒に食べるのが最高だと私は信じています。宿舎の冷蔵庫にはいつも用意してあります。
何百軒とある製造者の方々は、材料を厳選して作っておられます。地元の私たちは、それぞれ好みのお店にこだわっています。材料はハランボという小魚、それを骨ごとすり身にして油で揚げる、極めてシンプルな製造過程ですが、店々によって微妙に味が違うからです。
東京に来て、赤坂あたりの料亭や議員の先生方に、地元のお店の名前をあげて「じゃこ天」を褒めていただくと、ふるさと自慢の私はこの上なくご満悦なのです。