養殖漁業懇話会

2015年09月26日 | 国会(本会議・委員会)

平成27年9月25日(金)10:30~自民党本部707号室

1月26日に召集された第189通常国会も本日実質閉会となります。(厳密にいうと27日の日曜日までですが)午前中に所属する衆議院国土交通委員会で閉会中審査の手続きを終え、午後は本会議で瀬戸内海環境保全特措法を採決し会期末処理を行ったところです。

また2月以来、半年ぶりに養殖漁業懇話会(会長山本有二)を開催し幹事長として出席、議事・進行役を務めました。平成28年度養殖漁業関係予算の概算要求について水産庁より説明させ、養殖漁業団体である一般社団法人全国海水養魚協会から経営安定対策に関する要望を聴取いたしました。

要望としては①飼餌料の安定確保②漁業経営安定対策等(共済制度の改正と充実、セーフティネット構築事業の充実・強化等)③輸出用養殖漁場の新設・特区の反対④赤潮対策⑤輸出促進(証明書手続きの簡素化、輸出入関税不均衡の改善等)の大きく5項目。近年赤潮被害により多大な影響を受けている愛媛県から、竹田英則愛媛県魚類養殖協議会会長(全海水副会長)が出席され、赤潮によりへい死した魚の高額になる処理費用に対する助成や赤潮発生メカニズムの解明による被害軽減、またクロマグロの管理の仕方等国の対処を強く訴えられました。

また今回の会合には若手の養殖業関係者からの忌憚のない意見を聞かせて頂きたいということで、福井・三重・徳島・香川・愛媛・高知・熊本・鹿児島8県9名の方に出席・発言頂きました。

愛媛からは遊子漁協の中西氏が、○漁業経営セーフティネット構築事業(燃油価格や飼料価格が高騰した際に補てん金を交付し経営の安定を図る事業)への掛け金を漁業者と国の負担割合を1:1から1:3にできないか、○生産コストが上昇していることへの危惧、○小学校や中学校の廃校等により浜のうるおいがなくなっている状況であり、浜に活気が戻り人も増え輸出も増えるようにしてほしい。と国からの総合的なサポートを要請されました。他にも多くの個別的要望・意見が役員・若手漁業者から表明されましたが、その要望が少しでも多く実現されるよう今後の施策に取りいれていきたいと思います。まずは養殖対策や経営安定対策・漁業構造改革、加工・流通・輸出対策、赤潮・貧酸素水塊対策、強い水産業づくり交付金等が折り込まれた平成28年度概算予算を年末の予算編成に向けてしっかり・十分に獲得できるよう取り組んで参ります。


第17回国土審議会

2015年09月16日 | 国会(本会議・委員会)

去る6月15日に開催されました第17回国土審議会における発言を掲載させていただきます。

この国土審議会は、国土交通省設置法第6条に基づき設置された諮問機関であり、衆議院議員のうちから衆議院が指名する者6名の一人として私が委員となっています。他に参議院議員のうちから参議院が指名する者4名と学識経験者20名の計30名で構成されており、中央大学総合政策学部教授の奥野信宏先生が委員長を務め、国土交通大臣の諮問に応じて国土の利用、開発及び保全に関する総合的かつ基本的な政策について調査審議すること等を所管事務としております。

第17回国土審議会

「衆議院議員の山本でございます。私はこの間から参加させていただきましたので、もう立派な計画ができ上がったわけでございますけれども、さっき西村副大臣のご挨拶にもありましたように、今後10年間の日本のありようが、1つのこの国土利用計画、また形成計画ででき上がっていくんだろうとかように理解をいたしておりますので、あえて一言だけ申し上げさせていただきたいなと思います。

それはやっぱり今回こういう書き方をしていただいてありがたいなと思ったのは、国土基盤を賢く使うという表現がございます。既存のネットワークの機能を最大限に活用することにより、国土基盤を賢く使っていくという表現がございます。そういう観点から、私はたまたま四国選出ではございますけれども、四国のためではなくって、日本の国土のために四国の使い道というのを是非お考えをいただきたいなというご提案なんです。と申しますのが、つい今年になりまして九州の東九州自動車道というのが鹿児島、宮崎、そして大分、福岡とつながってまいりました。これがつながったゆえに、四国の使い道は九州にとって1つの方向が生まれてまいりました。従来ですと、今の鹿児島、宮崎、大分、福岡は関門海峡を通って関西圏へ物流が形成されておりました。ところが東九州自動車道ができて、大分県の臼杵もしくは別府港から四国に渡って、約2時間半のフェリーですけれども、四国の高速道路を使いまして、淡路島を通って関西圏に行く、このほうが時間的にも早いということで、やや物流に変化が生じてまいりました。そういうことを考えていきますときに、四国の使い道というのは今後、四国のやっぱり橋が既存のストックとしてあります。あの橋の使い道として、四国のためではなくって日本全土のためにあの橋の使い道というのは生じてくるんではないかと、最近つくづくとそういうことを考えております。ぜひ今回の利用計画の中にはあんまり入っておりませんけれども、既存のストックを使うという観点からいくと四国の使い道というのは今後変わってくるんだろうという気がいたしておりますので、ぜひ先生方には、何ていいますか、頭の片隅で結構でございますので、日本の物流が変わりつつあるということをぜひお考えをいただきたいなと思います。お答えは結構ですので。」

なお、近日中に国土交通省のホームページにも議事録として掲載されることになっています。

http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s101_kokudo01.html

上記より第17回(2015年6月15日)議事録をご覧ください。