5月13日から1泊2日の日程で、去る3月7日に34番目の国立公園として誕生した「奄美群島国立公園」の式典に出席してまいりました。
この奄美群島は特徴の異なる8つの島々で構成されており、世界的にも数が少なく国内最大規模の亜熱帯照葉樹林、 国の特別天然記念物のアマミノクロウサギや国の天然記念物のルリカケス・オオトラツグミ・アカヒゲや奄美の固有種のリュウキュウアユやトクノシマエビネなど希少な動植物、またマングローブや干潟など多様な自然環境を有している素晴らしいところです。
あいにくこの日から沖縄・奄美が梅雨入りし、天候不良により奄美空港に降りられず鹿児島空港へ引き返す事態となりましたが、機長からのアナウンスで、燃料を積み込み再び奄美空港へ向かいますと再び離陸し、最終的に5度目のトライでようやく奄美空港へ降り立つことができました。(着陸成功時には大きな拍手が巻き起こり、ベテランのフライトアテンダントも感極まったようで感涙のアナウンスがあり忘れられないフライトとなりました)14日午前中は昨日行えなかった奄美マングースバスターズ事務所を訪問、マングースが在来種を捕食し生態系のバランスが崩れたためマングースの完全排除を目指し活躍する捕獲の専門家チーム「マングースバスターズ」の方々と意見交換しマングース探索犬(マングースの糞を探す犬とそこから追い詰める犬)の仕事ぶりを見させていただきました。
また引き続き奄美野生生物保護センターを訪問。この施設では奄美の四季・動植物の紹介を行うとともに子供たちに残酷ではあるけれども捕食する側と捕食される側の生態系についてしっかり学んでもらう教育をしているとのこと。
午後には、三反園鹿児島県知事と奄美市をはじめとする関係12市町長と昼食をとりながら懇談。14時から奄美群島国立公園指定記念式典に臨み、「この豊かで美しい自然が地域の暮らしや文化と一体となって今日まで守られてきたのは、鹿児島県をはじめとした奄美群島の地域の皆さまが長年にわたり熱意をもって様々な取組をすすめられてきたからこそであり、改めて敬意を表するとともに御礼申し上げます」と主催者としてご挨拶。
また国としては「奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島」を来年の世界自然遺産の登録を目指し2月1日にユネスコに対して推薦書を提出したところであります。環境省といたしましては「奄美群島国立公園」の優れた自然環境の保全に努めるのはもちろんのこと、世界遺産登録実現を目指すとともに奄美群島の魅力をより一層高める努力をしてまいります。
その後の記念祝賀会にも出席しました。奄美群島の国立公園指定の喜びを皆様方と一緒に分ちあえることを大変光栄に思っています。余談ではありますが、闘牛が盛んな徳之島と宇和島では闘牛文化で繋がりが深く、宇和島闘牛の多くが徳之島からの牛を買い付けて闘牛に育て上げています。そういった闘牛つながりから愛媛県宇和島市、鹿児島県徳之島、岩手県久慈市、新潟県長岡市・小千谷市、島根県隠岐島、沖縄県うるま市の関係議員で平成27年9月に闘牛文化振興推進議員連盟を設立をし交流を図っております。