電力など公益企業が発行する社債の金利が国債並みに下がっている。世界的な金融緩和によるカネ余りが背景にある。東京電力が近く発行する10年債では、国債利回りに対する上乗せ幅が4年ぶりに0.1%を下回る。ただ資金が流入しているのは、財務が安定した高格付け社債で、低格付け社債の人気はいまひとつ。金融市場が落ち着きを取り戻す中でも、なお投資家は企業の資金繰り不安えおぬぐえないようだ。
国債利回りとの格差が縮小しているのはダブルA格の社債。東電が28日に発行する10年債(発行額400億円)は上乗せ幅が0.09%。3月に九州電力が発行した社債でも0.1%を割り込んだ。
高格付け企業の金利上乗せ幅は2008年秋のリーマンショック後に一時0.3%台まで拡大したが、この1年は縮小傾向にある。社債利回りと、国内で信用力がもっとも高い国債利回りの差が0.1%を割り込むのは異例で、06年3月に日銀が量的緩和を解除する前の水準に相当する。
日経 25日朝刊
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国債とダブルA格の社債の金利差がほとんどなくなってきました。金融危機などの外部的不安要因がとりあえず回避された格好になりました。余ったお金をリスクはとらずに、安定運用する投資家が多いのですね。東電債は、起債方式に国債とのスプレッド(金利の上乗せ幅)を基に発行条件を決めています。
国債利回りとの格差が縮小しているのはダブルA格の社債。東電が28日に発行する10年債(発行額400億円)は上乗せ幅が0.09%。3月に九州電力が発行した社債でも0.1%を割り込んだ。
高格付け企業の金利上乗せ幅は2008年秋のリーマンショック後に一時0.3%台まで拡大したが、この1年は縮小傾向にある。社債利回りと、国内で信用力がもっとも高い国債利回りの差が0.1%を割り込むのは異例で、06年3月に日銀が量的緩和を解除する前の水準に相当する。
日経 25日朝刊
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国債とダブルA格の社債の金利差がほとんどなくなってきました。金融危機などの外部的不安要因がとりあえず回避された格好になりました。余ったお金をリスクはとらずに、安定運用する投資家が多いのですね。東電債は、起債方式に国債とのスプレッド(金利の上乗せ幅)を基に発行条件を決めています。