こぐま経済研究所ブログ

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円安・外需 景況感支える 日銀短観4期改善

2010-04-02 18:11:36 | 日記
輸出企業に追い風 内需の自立回復力乏しく

日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)は企業心理の改善をくっきりと示した。背景にあるのが足元の円安傾向や新興国の経済成長だ。輸出企業の景況感が大幅に改善し、内需企業や中小企業にも少しずつではあるが影響が及び始めた。ただ、内需の自律回復力は乏しく、デフレの元凶である需給ギャップもなお巨額。連立政権の政策への不安も影を落としている。

日経 2日朝刊
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大企業の改善は非製造業にも広がり、業況判断指数は大企業製造で+11、非製造業で+7の改善。まだ、「良い」から「悪い」を差し引いたポイント自体はマイナスですが、大企業は改善のスピードが上がってきました。3月の短観発表時に合わせて6月の予想値も発表されますが、大企業は引き続きプラスの予想です。2009年3月調査では、大企業製造業で△58だったので、今月△14まで回復したことは、1年間で44ポイントも改善したことになります。一方、大企業に比べて中小企業も今回は大きく改善しました。12月比は、中小企業製造業で+11と、大企業と同じでした。予想値が下がっていることが気になりますが、堅調に回復を期待したいところです。