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人生は腎精だ!~腎臓の働きと補腎薬~

2014年07月05日 | 勉強してきました
ブログにアップするのが遅くなってしまいましたが・・・
6月15日、長崎中医薬研究会の定例勉強会に行ってきました。
今回は、中医学講師の仝選甫(とんせんほ)先生による「腎臓の働きと補腎薬の使い分け」

★腎臓ってどんな臓器?

腎臓は、

①老廃物を体から排出する
②塩分と水分をコントロールし、血圧を調整する
③血圧を維持するホルモンを分泌する
④赤血球をつくるホルモンを分泌する
⑤強い骨をつくる


など、とても大切な働きを持っています。
腎機能の低下が高血圧、貧血、骨粗鬆症などの根本原因になるのです。
腎臓といえばオシッコを作る場所と思いがちですが、実は血や骨と深いかかわりがあるんですね。


★人生は腎精だ!

中医学では「腎は精を蔵す」と言います。
精は生命活動の基礎物質ですから、生きるためにどんどん使われていきます。親からもらった「先天の精」だけではいずれ枯渇してしまうため、食べることで「後天の精」を作って補充します。年齢とともに腎が衰え、精が足りなくなってくることを「腎精不足」と言い、一言で言うなら老化の始まりです。足腰がだるい、不眠、不妊、食欲・気力・精力の減退、白髪、抜け毛、、目のかすみ、耳鳴り、歯の弱り・・・といった症状があらわれてきます。更に衰えが進むと乾燥やほてりの強い「腎陰虚」、もっと進むと冷えの強い「腎陽虚」となります。腎精が尽きるときが人生の終焉。まさに、人生は腎精なのです。

★人生の味方、補腎薬

漢方には、腎精を補ったり腎を元気にする薬=補腎薬がたくさんあります。中医学でいう「腎」とは泌尿器系、生殖器系、ホルモン代謝系、カルシウム代謝、自律神経、免疫などを幅広く含みますから、腎を元気にすることで様々な不調が改善していきます。他の薬と併用することで免疫疾患や癌などの難病にも大きな効果があります。大切なのは、体質・症状に合わせて適切に使い分けること。たとえば、

腎精を補う・・・参馬補腎丸、海精宝、イーパオなど
腎と脾を補う・・・参茸補血丸など
腎と肺を補う・・・八仙丸、双料参茸丸、オリジンPなど
腎と肝を補う・・・杞菊地黄丸、瀉火補腎丸など
腎と心を補う・・・天王補心丹など

腎は20~30代をピークに、40代には衰え始めます。早めに補腎することで老化のペースをを緩やかにし、健やかに年齢を重ねていくことができますよ!

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