第13回 「肥満で多嚢胞…？」

　24才の若い方ですが、159cmで75kgの肥満体型。
生理がないので病院に行き、多嚢胞性卵巣（PCOS）といわれ、排卵誘発剤とホルモン剤の注射を受けていました。
しかし、生理から20日目になっても卵胞が7～10mmにしかならず、「体外受精の話まで出た」そうでようやくことの重大性に気付いたというお電話がありました。

基礎体温表はPCOS特有の大きなギザギザ。食事もジュースや好きなものを食べ放題だったので「卵胞はあなたが自分の食べたものでつくるのヨ。緑の野菜や海藻をもっとしっかり食べてネ。」と言うと、ご主人が作ってくれてしっかり食べるようになったとか。
冷えや生理痛があり生理の状態もよくなっかたので、月経期は血府逐お丸を、その後は冷えをとって卵胞を作る力をつける参茸補血丸や芍薬甘草湯など5種類を1ヶ月あまり併用しました。

すると、「生理から14日目で卵胞が20mmに成長し、」と喜びのFaxが届きました。「3日後には人工授精をしました。」と笑顔のイラストつきFax。
「PCOSなのでたった1ヶ月の服用では…と思っていましたが無事に妊娠できました。」と喜びのお電話を頂きました。

　多嚢胞にしては、大変短期間内に妊娠された希有な症例です。