長崎・龍虎堂薬局 子宝・不妊相談blog ~あなたにもかわいい赤ちゃんを…~  

中国漢方による『周期調節法』での子宝相談! 不妊症や治療にお悩みの方へのお役立ち情報と薬局の情報をupしていきます。

龍虎堂薬局のご紹介

長崎県、長与町の漢方薬局です。開局は1978年、今年で36年目になります。 イスクラ産業の「不妊症専門講座(周期調節法)エキスパートコース」を受講。 年に一度、中国での研修や「お茶の間講座」・「スクーリング」などで中医師・中医学講師の先生方に師事し、不妊症や不育症の学習に研鑽を重ねています。 長崎の薬局で唯一、日本不妊カウンセリング学会の認定不妊カウンセラーがおります。不妊症でお悩みの方、結婚予定の方… 一人で、カップルで悩まずにご相談下さいね。 (ご相談はご予約制です。前もってご連絡下さい。) お店のHPへはブックマークからどうぞ。facebookもやってます♪(*^-^*)

「不妊症カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座」に行ってきました

2008年10月31日 | 勉強してきました
 10/11~12と、東京で「不妊症カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座」に参加してきました。
この養成講座を3度受けると不妊カウンセラー試験の受験資格を得られるということで、今回初めての参加です。
1日目はお昼~夜の8時半まで、翌朝は9時スタートの3時まで、生殖医療の基礎知識からカウンセリングとケアのお話し、特別講演などが目白押しで授業並みのカリキュラム。
 実際、集中力が持つだろうか…と心配しましたが、各方面とも現役で活躍されている医師や看護師、カウンセラーの方のお話しなので、とても勉強になり、あっという間のとても有意義な時間でした。
 その中から特に印象に残ったお話しをご紹介します。

「ART(高度生殖医療)時代における一般不妊治療の位置づけ」  荒木重雄先生

 現在は65人に1人が体外受精児といわれる時代で、高度の不妊治療が盛んに行われています。
しかし、「出来れば自然に授かりたい」と考えているカップルも多く、ステップアップを悩まれている方も多数おられます。
(一般不妊治療とはここでは人工授精までを指します。)

 ヨーロッパでは主要な不妊専門機関が中心となり、1年以内の自然継続妊娠の確率を計算できるサイトが公表されているそうです。
(資料が店頭にあります。ご興味ある方はお声かけ下さい)
その予測因子には
  ①女性の年齢
  ②不妊期間
  ③未妊(妊娠経験なし)or第二子不妊
  ④運動精子の割合
  ⑤ヒューナーテストの結果 

などがあり、これらによってそれぞれのカップルの妊娠率が大きく変わってきます。
それをふまえて、待機療法や人工授精、ART(高度生殖医療)を選択する参考にします。

 一般不妊治療は、ARTと比べて身体的・心理的・経済的負担は軽減されるが、有効性に限界がある場合もある。
しかし、体外受精でも妊娠率は全国平均では2~3割、出産までにこぎ着けられるのは更に半分以下と言われています。
 初めて不妊治療を受けたカップルを対象とした場合、一般不妊治療開始後2年以内に妊娠する確率は約56%という結果が得られており、費用対効果や身体の負担を考えた場合、一般不妊治療が如何に重要であるかを示しています。
 様々な状況を勘案して、治療方針を立てていく事の重要性を説かれていました。
これは、西洋医学だけでの結果ですから、漢方を併用する事で妊娠-出産率をupする事ができると考えます。

「生殖医療の将来」 根津八紘先生

 根津先生は、長野県で諏訪マタニティークリニックを開業されており、減数手術や最近では非配偶者間体外受精、先天的や手術によって子宮を持たない患者の家族による代理出産の実施など「不妊治療のタブー」ともされている領域にトライし、マスコミでも発表している施設です。産科学会の除名騒動などもあってご存じの方も多いと思います。
 「目の前の患者を助ける為に医者になった。これらの治療は水面下では他の病院でも行われているが、自分はうやむやに出来ない性格。患者の立場に立って、盾となり各方面からのバッシングと闘いながら誇りを持ってやっています。」と仰っていました。
 この11年の間非配偶者間体外受精で135人の赤ちゃんが誕生し、代理母の依頼は150を越えているそうです。(ガイドラインに適合した15例に実施)。
 現在、国内で代理母は認められていないため、海外に代理母や提供卵子を求める日本人夫婦が後を絶ちません
また、ガン治療や子宮筋腫で子宮を全摘しなければいけかなった方が「代理母で産めば、子供は産めるから…」などと無責任に言われ、言われるがまま同意してしまい困っている…そんな人を助けてあげたい…。

 先生の話を聞きながら、時に納得し、時に違和感を覚えながら拝聴しました。
いろいろな思い抱えながらでしたが、一ついえるのは、「医療人として目の前の困っている人を無視できない」という姿勢に感銘を受けました。
 翌日のフリーディスカッションでも根津先生のお話から、代理母の是非など、会場から色々な意見が出ました。法の関係からも、倫理的にも国民全体で生殖医療を考えていかなければいけない時期に来ていると感じました。

 日頃、多くの子宝相談を受けている身として、様々な事を考えされたれたお話しでした。
これからも、不妊カウンセラーの資格取得を目指し、参加する予定です。

56回「43才で自然妊娠!」

2008年10月09日 | こうのとりがやってきた~店頭の症例から~
 初来店は40才。
 鶏卵大の子宮筋腫が2個あり、生理痛がひどく生理前後に頭痛。冷えのぼせが強くてイライラや憂鬱があり、生理前は乳脹痛、眠りが浅くて夢が多いなどたくさんの症状がありました。

 筋腫は「お血」ですから活血を中心に「周期調節法」を続けました。体調はどんどんよくなり3ヶ月後に妊娠!。心音は見えましたが、繋留流産という結果でした。
 その時筋腫が10cmもあることがわかり、小さくしてから手術。術後の体力回復をして3ヶ月後に2度目の妊娠!しかし残念なことに14週でまた繋留流産に。「ショックでしばらくは何もしたくない。」としばらく漢方もお休みに。
 年が明けてから漢方を再開したもののなかなか妊娠に至らず、年末に体外受精を受けることになりました。採卵は出来たものの受精卵が弱く戻せない。春に再度採卵し「受精卵もよい」とのことで戻せましたが、妊娠には至りませんでした。
 その頃から海精宝も飲んで頂きました。2ヶ月後、体外の準備を始めましたが、体調が悪くなり採卵自体が中止に。自然に任せていたところ生理が来ず、海外旅行の予定があったため、念のため受診した所… 何と妊娠が判明!!

3回とも自然妊娠でした!
高齢になると、一般的には卵子の質が悪くなってきますが、あきらめずに頑張って漢方で卵巣の若返りをした結果でしょう。

ながさきプレス 2008年10月号掲載

うれしい「妊娠と出産」のお知らせが続々!

2008年10月08日 | こうのとりがやってきた~店頭の症例から~
8月のお盆前から、「もう赤ちゃんも3500gぐらいに成長して予定日を過ぎているのに陣痛が始まらない」というお客様がお二人ありました。子宮に繋がるツボの「三陰交」を強く刺激しながら、下腹部の活血薬である桂枝茯苓丸加大黄を飲んで頂いたところ…お二人とも「間もなく陣痛が始まり、「無事に生まれました!」といううれしいお電話を頂きました。

また、ホルモン剤を連用して基礎体温がとても高くなってしまった方も周期療法3年目の36才で先日ご出産。出産まで婦宝当帰膠をのんで生まれた赤ちゃんは、肌もきれいで髪フサフサ、母乳をよく飲んでぐっすり寝てくれるのが特徴です。冬場に「まわりの赤ちゃんは次々に風邪を引くのに、ウチの子は元気です」といった話もよく伺います。

 子宝相談はまず妊娠、それから十月十日を無事に過ごして、めでたく出産までは気が抜けません。妊娠がゴールではなく、その後の元気な赤ちゃんの出産につながる身体づくりこそが重要なのです。また、出産後はしっかりとした悪露の排泄が子宮の回復には欠かせません。これが不十分だと子宮内に「お血」が残り、のぼせの強さからイライラが募って狂状(興奮症状)が出たりします。また「お熱」が出るので尿の排泄がスッキリせず不快になります。

 また先日は、周期療法3年5ヶ月の43才の方が自然妊娠されました!
35才頃から卵巣機能が徐々に低下してくる中、きちんと頑張って継続された結果でしょう。
 多嚢胞性卵巣症候群
で不妊治療を半年継続後、漢方に切り替え周期療法を半年続けられた33才の方も自然妊娠!! 28歳の多嚢胞の方が自然妊娠。同じく28歳で多嚢胞&子宮内膜が6mm代でなかなか受精卵が戻せなかった方が、漢方と体外受精で妊娠されました!

皆様が、何とか無事に赤ちゃんに出会えますようにお手伝いさせて頂きます!